7月20日に開催されたJ1第24節、東京ヴェルディはFC町田ゼルビアとの“東京クラシック”に0-1と敗れた。
内容では、上回った。前半から相手を押し込み、優勢に試合を展開。幾度か決定機も迎えた。
しかし二度の絶好機をモノにできず、後半に入ると、DF綱島悠斗と町田のFW西村拓真が空中戦でともに頭部を強打。治療のため中断となり、60分には西村が脳震盪で交代となった。失点したのはその3分後だ。林幸多郎のロングスローから最後は菊池流帆にボレーシュートを蹴り込まれた。
この失点シーンを試合後、城福浩監督は「1回中断した時が、一番得点が動くような、肝心なところを、まだ伝えきれてない自分の至らなさです」と反省。選手たちにも猛省を促した。
「肝心なところを、まだ伝えきれてない自分の至らなさ」
「リスタートでしか、危険を感じなかった。だからこそ、頭部のお互いの怪我で中断した瞬間の、あの空気感とか、あれだけボールが上に上がっている時に、誰もシュートブロックに行かない、あの甘さ」
よほど悔しかったのだろう。通常ならば、たとえ完敗後であっても情熱的かつ明確にゲームを振り返る64歳の名将が、珍しく言葉に詰まる場面が見られた。
報道陣から、前半の戦術は効果的だったのではと水を向けられても、数秒の沈黙の後に「相手の方が良い試合をやったということじゃないですか」とそっけない。また、こうも述べた。
「前半、上手くやれたのか。我々は日々、それを目ざしてやっている。日々やろうとしていることをやれたと、あれで言えるのか。僕は言いたくないです」
2戦未勝利で暫定15位に後退した東京Vは次戦、8月9日に横浜F・マリノスをホームに迎える。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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よほど悔しかったのだろう。通常ならば、たとえ完敗後であっても情熱的かつ明確にゲームを振り返る64歳の名将が、珍しく言葉に詰まる場面が見られた。
報道陣から、前半の戦術は効果的だったのではと水を向けられても、数秒の沈黙の後に「相手の方が良い試合をやったということじゃないですか」とそっけない。また、こうも述べた。
「前半、上手くやれたのか。我々は日々、それを目ざしてやっている。日々やろうとしていることをやれたと、あれで言えるのか。僕は言いたくないです」
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