日本代表GKの鈴木彩艶が、この夏の移籍市場で注目されているのは周知のとおりだ。

　パルマでの１年目だったにもかかわらず、鈴木はセリエAの37試合で先発出場し、その力を証明した。ただ、鈴木が人気銘柄になったのには、22歳という若さも影響しているだろう。計り知れない伸びしろがあるだけに、長期的にゴールマウスを託せる選手だ。

　関心が報じられているクラブのひとつが、プレミアリーグの古豪ウェストハム。専門サイトの『West Ham Zone』は７月16日、新守護神候補の３人をリストアップし、鈴木も名を連ねた。

　同メディアは「ザイオン・スズキは日本代表で18キャップを記録しており、まだ22歳だ。昨季、パルマの正守護神として台頭した」と報じている。

「その若さにもかかわらず、スズキは昨季のセリエAで37試合に出場し、シーズンを通じてほとんど動じることがないようだった」

「売却するようにパルマを説得するには、かなりのコストがかかるかもしれない。だが、ウェストハムは彼らの決意を試すつもりだと報じられている。もしもグレアム・ポッター監督がスズキの獲得をまとめられれば、彼は今後10年にわたるウェストハムの正守護神になるかもしれない」
 

　ただ、West Ham Zoneも伝えたように、パルマとの合意は容易にいかないとみられている。イタリアのメディアは、少なくとももう１シーズン残留させ、2026年夏にさらなる高値で売却するのがパルマの方針と報じてきた。

　それでも、何があるか決して分からないのが移籍市場だ。すでにパルマで新シーズンに向けて始動した鈴木だが、その動向はまだ騒がれることになるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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