[天皇杯 3回戦]川崎 0(1PK3)0 相模原/7月16日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
チームがPK戦の末にJ3の相模原に敗れたことで、複雑な想いでの挨拶ともなった。
川崎アカデミー育ちで桐蔭横浜大を経て川崎に戻ってきて2年半、逞しく成長したFW山田新が、海外挑戦のためにチームを離れるにあたって、試合後にサポーターへ最後のメッセージを送ったのである。
7月5日のリーグ23節の鹿島戦。試合後の涙はやはり“ラストマッチ”だと理解していたからだという。
しかも対戦相手は恩師の鬼木達監督が率いる首位の鹿島で、敗れれば、優勝争いから大きく離される重要な一戦。CFで先発した山田はゴールこそ奪えなかったが、前線で身体を張り続け、その日が同じくトットナム移籍前の最後のゲームであったCB高井幸大とともに、チームメイトから熱く祝福されると、込み上げるものが止められなかった。
25歳での海外挑戦だ。「フロンターレに入る時点で海外に行きたいという想いもありました」と話し、大卒選手として「伸ばしたら行けるタイミングがなくなると思った。遅いぐらい。環境を変えることで成長できてきた自覚もありました」との感情も抱いたという。もっとも愛する川崎を離れる決断には「行くことに対して迷いはなかったですが、いろんなこともありました」と振り返る。
ただ、すべては目標の「ワールドカップに出場して優勝する」ためである。
サポーターにも挨拶
川崎では自慢のフィジカルを鍛え続け、そのパワーとスピードは、誰もが驚くほどだった。確かに技術面は粗削りだが、先輩の脇坂泰斗らとのプレーを通じて成長も見せた。
昨季は厳しく指導された鬼木監督の下でリーグ3位タイ、日本人ではトップタイとなる19ゴールをマーク。今季から発足した長谷部茂利体制ではゴールが遠く、葛藤する姿を何度も見てきたが、良い意味で愚直なストライカーである。自分にできることを整理し、ゴールを目指し続けてきた。
ワールドカップまであと約1年。「ここまでは悔しいことのほうが多かった」と話すストライカーは、自慢の思い切りの良さと馬力の強さで、さらなるジャンプアップを目指す。
先のE-1選手権は不完全燃焼で「森保(一監督)さんの信頼を得られなかったですし、足りない部分もありましたが、通用すると感じた面も多くあるました。スピード、力強さでは自分のほうが優っていたと思います。個の力でゴールに持っていくところは磨かなければいけない。代表のサッカーを知れたことは大きかったです」と振り返る。
ポテンシャルはあるだけに、移籍先として噂されるセルティックで結果を残せば、日本代表への滑り込みもあるのかもしれない。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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先のE-1選手権は不完全燃焼で「森保(一監督)さんの信頼を得られなかったですし、足りない部分もありましたが、通用すると感じた面も多くあるました。スピード、力強さでは自分のほうが優っていたと思います。個の力でゴールに持っていくところは磨かなければいけない。代表のサッカーを知れたことは大きかったです」と振り返る。
ポテンシャルはあるだけに、移籍先として噂されるセルティックで結果を残せば、日本代表への滑り込みもあるのかもしれない。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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