ヨーロッパ挑戦１年目にして、二桁得点を記録した。それでも、移籍の可能性があるのだろうか。

　日本代表FWの大橋祐紀は昨年夏、チャンピオンシップ（イングランド２部）のブラックバーンに加入。シーズン通算10得点をマークした。リーグ戦では36試合に出場し、９得点をあげている。

　国外デビューシーズンで好成績を収めたが、『Football League World』は７月15日、「ヴァレリアン・イスマエル監督のシステムに合わないかもしれない」と報じた。

　同メディアはこの夏退団の可能性がある選手のひとりに大橋をあげ、「サポーターがまったくうれしくない退団となるのは確かだろう。クラブが認めたらサプライズでもあるのは間違いない」と伝えている。

「だが、ブラックバーンはイスマエル監督を全面的に信頼しているようだ。オオハシは昨季のチャンピオンシップで36試合９得点を記録し、チームの得点王になって、イングランドで印象的なスタートを切った。だが、イスマエルのスタイルには自然にフィットしないと見られている」

「イスマエルのチームにおいて、ストライカーは相手DFに対し、そして全般的にフィジカルで、守るのが難しいようなダイナミックなタイプでなければいけない。だが、オオハシはもっとボックス内やその付近において、直感的に得点面で脅威となるようなストライカーだ」
 

　さらに、Football League Worldは「オオハシはシーズン最後の11試合で４得点、３アシストと絶好調だった。シーズン終盤でトップ６を目指すうえでキーマンだった」と続けている。

「だからこそ、イスマエルがオオハシを残すことを望むかもしれない。ただ、必ずしも46試合のシーズンを通じてイスマエルのスタイルにフィットするタイプではないだろう。また、イングランドでの１年目にまずまずだった28歳だけに、他クラブが関心を寄せ、ブラックバーンが資金化を望んでもサプライズではない」

　真価が問われる２年目に向かう大橋を待つのはどんな夏なのか。今後が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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