６得点の圧勝劇。E-１選手権の初戦で、日本代表は香港代表と対戦。６－１のスコアで白星スタートを切った。

　試合後の記者会見で、森保一監督は次のように振り返る。

「チームの戦術的なことはもちろんインプットしてもらいましたが、そのなかで個々に自分の武器を持っている選手たちが自分の力を出し、お互いを活かし合いながらチームとして機能させてくれたことが、個々の良さを引き出し、そして６ゴールに繋がったと思います」

　特に注目を集めたのは、前半だけで４得点を記録したジャーメイン良だろう。指揮官は彼の評価について詳しく語った。

「去年のJ１からすると、今年のJ１での戦いのなかで、彼の得点数はもっともっとあってもいいかなと思いながら今回招集させてもらいました。ただ得点だけではなく、彼は献身的に前線からの守備をする起点になるなど、チームへの貢献をしてくれることが、所属チームでもずっと使い続けられているところかなということで招集しました。

　今日は結果を出してくれたことで、彼の持っているポテンシャルが彼の自信となり、さらにこの代表でも残り２試合、そして自チームに帰ってからも得点を量産することに繋がれば嬉しいです」

　また、勝利の一方で課題も浮き彫りになった。後半にペースが落ちた点について、監督は過密日程の影響を認めた。

「週末の試合から中２日、そして広島と神戸の選手は中２日、中２日ですでに３試合目だという部分では、体力的にも選手たちはきつかったと思います。さらに後半、５人の選手交代をして難しい状態で、前半のようにはいかなかったというところは、致し方ないとこだと思います。

　ただ、前半は前半、後半は後半で勝とうというところで、１点、後半は取られましたけど、選手たちは最後までプレーをし続ける、戦い続けるということで、中村（草太）の最後の得点に結びつけてくれたことは、我々日本代表が最後まで戦い抜くというチームスピリットを選手たちは表現してくれました」
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　次戦の中国戦に向けては、前回大会での引き分け（０－０）を踏まえ、慎重な準備を進める構えだ。

「中国は非常にポテンシャルのあるチームだと思いますし、勝利に結びつく戦いができず引き分けに終わりました。昨日の韓国対中国の試合も見ました。韓国の完勝（３－０）という内容だったと思いますが、選手個々の能力を見ると、中国はポテンシャルのある、力のあるチームだと思いますので、昨日の結果が中国の実力だとは思っていません。

　次の我々との対戦では、１戦目の敗戦を受けて非常に集中して戦ってくると思いますので、我々はより良い準備をしなければいけないと思っています」

　北中米ワールドカップ・アジア最終予選では２戦ともに勝利（７－０、３－１）しているが、今回はどんな結果となるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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