前半と後半でまるで別のチームだった
日本代表は7月8日、東アジアE-1選手権の初戦で香港に6-1で勝利した。
スコアだけを見れば、日本代表の快勝だったのかもしれない。だけど、試合内容を冷静に振り返ってみると、とてもじゃないけど手放しで喜べるようなものじゃなかった。特に前半と後半では、まるで別のチームが戦っているかのような、大きな違いがあったよね。
前半で大量リードを奪ったところまでは良かった。でも、後半にメンバーが替わってから、チームのリズムは明らかに悪くなった。ミスも増えたし、得点も前半ほど奪えなかった。
もちろん、途中から出てきた選手たちにとっては難しい試合だったと思うよ。すでに5点もリードしている状況でピッチに入って、高いモチベーションを保つのは簡単じゃないからね。ただ、それにしても香港が相手だったことを考えれば、もっと圧倒的な内容を見せてほしかった。厳しく言えば、この相手に1失点してしまったことが全てを物語っているんじゃないかな。
この試合で目立った選手を一人挙げるとすれば、やっぱり4ゴールを決めたジャーメインだろうね。どんな相手であれ、1試合で4点を取るというのは素晴らしい結果だよ。彼自身にとっては、大きな自信になったかもしれない。
ただ、これで監督へのアピールになったかと聞かれれば、正直「どうかな?」と思ってしまう。相手は香港だからね。彼がこれまで代表に一度も呼ばれてこなかったことを考えても、この1試合だけで評価がガラッと変わるとは思えない。
【画像】日本代表の香港戦出場16選手&監督の採点を一挙紹介!前半で4ゴールと爆発した13番が驚異の最高点!代表デビュー組の評価は?
スコアだけを見れば、日本代表の快勝だったのかもしれない。だけど、試合内容を冷静に振り返ってみると、とてもじゃないけど手放しで喜べるようなものじゃなかった。特に前半と後半では、まるで別のチームが戦っているかのような、大きな違いがあったよね。
前半で大量リードを奪ったところまでは良かった。でも、後半にメンバーが替わってから、チームのリズムは明らかに悪くなった。ミスも増えたし、得点も前半ほど奪えなかった。
もちろん、途中から出てきた選手たちにとっては難しい試合だったと思うよ。すでに5点もリードしている状況でピッチに入って、高いモチベーションを保つのは簡単じゃないからね。ただ、それにしても香港が相手だったことを考えれば、もっと圧倒的な内容を見せてほしかった。厳しく言えば、この相手に1失点してしまったことが全てを物語っているんじゃないかな。
この試合で目立った選手を一人挙げるとすれば、やっぱり4ゴールを決めたジャーメインだろうね。どんな相手であれ、1試合で4点を取るというのは素晴らしい結果だよ。彼自身にとっては、大きな自信になったかもしれない。
ただ、これで監督へのアピールになったかと聞かれれば、正直「どうかな?」と思ってしまう。相手は香港だからね。彼がこれまで代表に一度も呼ばれてこなかったことを考えても、この1試合だけで評価がガラッと変わるとは思えない。
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結局、この試合のニュースは「ジャーメインが4点取った」ということくらいで、それ以外のポジティブな話題はほとんどなかったんじゃないかな。
何よりも問題なのは、失点の仕方だよ。コーナーキックから、きれいにやられてしまった。守備陣にしてみれば、セットプレーから1点も取れなかったのに、逆に取られてしまったわけだから。これは大きなマイナス材料だよね。
ほかにも香港にチャンスを作られる場面がいくつかあった。格下の相手に対して、ああいうシーンを作らせてしまうこと自体が問題。もしかしたら、大量リードでどこかに気の緩みがあったのかもしれないけど、どんな状況であれ、ワールドカップ最終予選で戦うような相手ではない香港に、あんな戦いをしちゃいけない。
そもそも、このE-1選手権という大会そのものが、非常に難しい立ち位置にある。もともとは2002年の日韓ワールドカップに関連して作られた大会で、その当時は意味があった。でも、今となっては国際Aマッチデー期間の開催でもないし、選手たちのモチベーションをどこに置けばいいのかが難しい。
だから、この大会は結局のところ「日韓戦」なんだよ。初戦の内容を見ても、経験のある選手たちは韓国戦のために温存しているように感じたね。次の中国戦ももちろん大事だけど、最終的に優勝を争うであろう韓国との試合でどんなパフォーマンスを見せられるか。そこが、このチームの真価が問われるところだろうね。
【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、79歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。
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何よりも問題なのは、失点の仕方だよ。コーナーキックから、きれいにやられてしまった。守備陣にしてみれば、セットプレーから1点も取れなかったのに、逆に取られてしまったわけだから。これは大きなマイナス材料だよね。
ほかにも香港にチャンスを作られる場面がいくつかあった。格下の相手に対して、ああいうシーンを作らせてしまうこと自体が問題。もしかしたら、大量リードでどこかに気の緩みがあったのかもしれないけど、どんな状況であれ、ワールドカップ最終予選で戦うような相手ではない香港に、あんな戦いをしちゃいけない。
そもそも、このE-1選手権という大会そのものが、非常に難しい立ち位置にある。もともとは2002年の日韓ワールドカップに関連して作られた大会で、その当時は意味があった。でも、今となっては国際Aマッチデー期間の開催でもないし、選手たちのモチベーションをどこに置けばいいのかが難しい。
だから、この大会は結局のところ「日韓戦」なんだよ。初戦の内容を見ても、経験のある選手たちは韓国戦のために温存しているように感じたね。次の中国戦ももちろん大事だけど、最終的に優勝を争うであろう韓国との試合でどんなパフォーマンスを見せられるか。そこが、このチームの真価が問われるところだろうね。
【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、79歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。
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