16位の名古屋とはまだ勝点で8差あるが…。
[J1・第2ステージ4節] FC東京0−1柏 7月17日/味スタ
悲劇的な敗戦だった。
【FC東京0-1柏PHOTO】柏が伊東の先制ゴールを守り勝利! FC東京は再三の好機生かせず
立ち上がりから優勢に試合を運び、強固な守備で柏に決定機を与えなかったFC東京はしかし、少なくともスコアレスドローで終わるべきだったホームゲームで不意打ちのような失点を食らってしまう。そのまま反撃できず、0-1で敗れたのだから、城福監督、そして選手たちもやり切れない気持ちだったことだろう。
実際、試合後の会見で柏の下平監督は「前半は今季ワースト。最低の出来だった」と話している。言葉は悪いが、そんな柏に敗れてしまったのである。FC東京サイドのショックは計り知れないはずだ。
第2ステージのFC東京はこれで1勝3敗の10位だ。鳥栖との開幕戦で劇的な逆転負け。3節の福岡戦も鳥栖戦と同じく後半のアディショナルタイムに決勝点を決められ、柏戦はたったひとつの決定機をモノにされて敗北した。
怖いのは、年間勝点でまだ10位だからと油断してしまうことだ。降格圏に沈む16位の名古屋とは7月17日の現時点で勝点8差とまだ余裕はある。しかし、どこか波に乗り切れないFC東京の現状から判断すると、その差も余裕とは捉えられない。
昨季の「今年は内容より結果にこだわっているので」というような強気のコメントが、今季は選手たちからあまり聞かれない。もしかすると、迷いながらプレーしているのかもしれない。
試合後のミックスゾーンではMFの橋本も、最近の不安定な戦いぶりをどう改善すべきかについて訊かれると次のように答えていた。
「……分からないです。監督の言うことを信じてやっていくだけ。僕はそういうスタンスです」
第1ステージ中盤で一度は立ち直ったかに見えたFC東京の守備陣も、浦和戦の敗戦(2-0から逆転負け)から再び歯車が噛み合っていない。昨季ほど割り切った戦い方をできていない点が、このところ勝ち星を稼げない原因のひとつかもしれない。その意味では、第2ステージの不振は不運というより、必然だろう。
副キャプテンの東は確かな危機感を感じている。
「今はチームで話すことが大事。なんとなくやって、1週間が経って次の試合になっても良い結果は出ない。監督、スタッフ含めて話し合いながらポジティブにやっていきたい」
次節、7月23日は川崎との多摩川クラシコ(アウェー)に挑む。仮に敗れるようなことになると、いよいよ緊急事態になりかねない。
悲劇的な敗戦だった。
【FC東京0-1柏PHOTO】柏が伊東の先制ゴールを守り勝利! FC東京は再三の好機生かせず
立ち上がりから優勢に試合を運び、強固な守備で柏に決定機を与えなかったFC東京はしかし、少なくともスコアレスドローで終わるべきだったホームゲームで不意打ちのような失点を食らってしまう。そのまま反撃できず、0-1で敗れたのだから、城福監督、そして選手たちもやり切れない気持ちだったことだろう。
実際、試合後の会見で柏の下平監督は「前半は今季ワースト。最低の出来だった」と話している。言葉は悪いが、そんな柏に敗れてしまったのである。FC東京サイドのショックは計り知れないはずだ。
第2ステージのFC東京はこれで1勝3敗の10位だ。鳥栖との開幕戦で劇的な逆転負け。3節の福岡戦も鳥栖戦と同じく後半のアディショナルタイムに決勝点を決められ、柏戦はたったひとつの決定機をモノにされて敗北した。
怖いのは、年間勝点でまだ10位だからと油断してしまうことだ。降格圏に沈む16位の名古屋とは7月17日の現時点で勝点8差とまだ余裕はある。しかし、どこか波に乗り切れないFC東京の現状から判断すると、その差も余裕とは捉えられない。
昨季の「今年は内容より結果にこだわっているので」というような強気のコメントが、今季は選手たちからあまり聞かれない。もしかすると、迷いながらプレーしているのかもしれない。
試合後のミックスゾーンではMFの橋本も、最近の不安定な戦いぶりをどう改善すべきかについて訊かれると次のように答えていた。
「……分からないです。監督の言うことを信じてやっていくだけ。僕はそういうスタンスです」
第1ステージ中盤で一度は立ち直ったかに見えたFC東京の守備陣も、浦和戦の敗戦(2-0から逆転負け)から再び歯車が噛み合っていない。昨季ほど割り切った戦い方をできていない点が、このところ勝ち星を稼げない原因のひとつかもしれない。その意味では、第2ステージの不振は不運というより、必然だろう。
副キャプテンの東は確かな危機感を感じている。
「今はチームで話すことが大事。なんとなくやって、1週間が経って次の試合になっても良い結果は出ない。監督、スタッフ含めて話し合いながらポジティブにやっていきたい」
次節、7月23日は川崎との多摩川クラシコ(アウェー)に挑む。仮に敗れるようなことになると、いよいよ緊急事態になりかねない。

7月14日発売号のサッカーダイジェストは、内田選手の巻頭インタビューを掲載。それに続く特集は、今夏の注目銘柄と題して話題の選手30人の去就動向をチェック。乾選手、酒井宏選手、植田選手のインタビューに加え、クラブダイジェストでは松本山雅、好評連載中のプロフットボーラ―の肖像では「2008年」の大谷選手を取り上げています。