新戦力の獲得は、冨安健洋の今後にも影響するのか。

　アーセナルは先日からバレンシアのスペイン人DFクリスティアン・モスケラに対する関心が騒がれている。CBとSBをこなせる最終ラインでのユーティリティ性は、冨安とも共通する特徴だ。

　周知のとおり、冨安はアーセナルで思うようにピッチに立つことができていない。毎年ケガに悩まされ、2024-25シーズンは１試合途中出場しただけで、ほぼ全休となった。稼働率の低さから、見方は厳しくなっている。

　専門サイト『Arsenal Insider』は６月27日、「モスケラ獲得の話を、ヤクブ・キビオルは喜ばないだろう。だが、ポーランド代表はクラブで高く評価されている。ミランが望んでいるが、アーセナルは守備陣の層を厚くするために残したいようだ」と報じた。

「しかし、トミヤスに関しては同じように言えない。ケガの悪夢が相次ぎ、モスケラ加入でついに去ることになるようだ。万能性からトミヤスは好かれている。だが、モスケラは右CBで、日本代表はもうミケル・アルテタ監督の構想に含まれないだろう」

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　さらに、同メディアは「問題はずっと稼働率だった。シンプルに、今のアーセナルに彼の余地はない」と続けている。

「トミヤスはひざの手術を受け、プレシーズンを休む。クラブ内には年末まで復帰できないとの恐れがある。そうなると、アーセナルは少なくとも2026年１月まで彼を売ることができない。そしてそれ以降も、長期離脱明けの選手を獲得するリスクを負わないだろう」

「短期的なレンタルなら可能性はある。だが、トミヤスの現行契約は来年夏までだ。日本代表がすぐに復帰できなければ、アーセナルは1700万ポンド（約34億円）の損失を受け入れなければいけないかもしれない」

　誰もが完全復活を期待する冨安のキャリアは、これからどのようになるのか。一刻も早く、思う存分にプレーできるようになるのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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