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横浜FCの福森晃斗は虎視眈々。警戒されても問題ない。囮にもなれば、うまく隠れて「最後は自分が仕事をしますよってイメージ」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年06月28日

攻撃で違いを――「やらなければいけない」

自慢の左足で好機を量産する福森。得点力が課題の横浜FCで不可欠な存在だ。写真:福冨倖希

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 J1で19位の横浜FC。残留が最大のミッションだが、現状は降格圏に沈んでいる。持ち前の守備力はまずまず発揮されているが、課題は得点力。各クラブの消化試合にばらつきはあるが、21試合で13得点はリーグワーストの数字だ。

 いかに相手ゴールをこじ開けるか。そのアプローチを模索し、向上を図っているなかで、3バックの一角を務める福森晃斗が自慢の左足で繰り出すキックが、結局は最も相手に脅威を与えているように見える。

 CKやFKのセットプレーはもちろん、鋭い縦パスや正確なサイドチェンジ、わずかなスペースに走り込んだ味方につける絶妙な浮き球パス。球種は実に豊富。その左足が、チームにとってチャンスメイクや決定的な仕事につながる絶対的な武器なのではないか。

 32歳のレフティにぶつけてみると、「攻撃で違いを生み出さなければいけない役割だと思いますし、やらなければいけない」と応じ、こう続ける。
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「より左サイドの攻撃を活性化させるように努力はしています。でも自分だけじゃダメですし、前ともコミュニケーションを取ったりしているので」

 当然、相手も福森の左足を警戒してくる。「そこは自分に食いついてくれれば、自分を囮に」という選択肢もある。フリーになった味方に敵の注意を引きつけられれば、「おのずと自分が空いてくると思うので、そうしたら自分の仕事」だ。

「必ずしも自分が起点というよりかは、うまく隠れながらと言いますか、相手にさとられないように、相手の目線を違うほうに寄せておいて、けど最後は自分が仕事をしますよってイメージはしています」

 キープしている時も、たとえプレーに関与していなくても、福森は虎視眈々と狙っている。その存在はやはり脅威だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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