「本当に時代を感じるよね」

　なでしこジャパンのキャプテン長谷川唯は、そう思っている。『ABEMA（アベマ）』が配信した岩渕真奈氏とのスペシャル対談で、「若手の海外挑戦」をテーマに２人が語り合う。

　ベレーザからミランに移籍し、ウェストハムを経て、現在はマンチェスター・シティに所属する長谷川は、「最初に海外移籍を考えている時に、イングランドのチームで取ってくれるところは本当になくて」と振り返る。それが今では「本当にいろんな選手が、WEリーグから直接、イングランドのリーグに行くのが当たり前のように、主流になっていますけど」と現状を見ている。

　岩渕氏は「日本人という括りで、世界が評価してくれるようになったんじゃないかな」と想像する一方で、また違った角度で思うところがある。

「やっぱり私自身は、女子サッカーを盛り上げるって意味で、WEリーグの良さも絶対にあると思っていて。若くして、海外に行くことが凄いよねっていう言葉で片づけるのは、違うと思っていて。唯もそうだと思うんだけど、日本にいて学べることって、すごくたくさんあるじゃん？」
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　長谷川も、日本でプレーすることの意義を感じている。

「自分は正直、（海外移籍が）そんなに早くなかった。７年とか日本でやって、日本のサッカーの良さとか、ベレーザで本当にいろんなことを学んで、ベレーザでの学びがあったからこそ、海外に行って、すぐに活躍だったり、結果を残すことができたと思っている。

　自分が18（歳）でいきなり行ったところで、たぶん活躍できなかったなっていうのは、自分自身の話になりますけど、そう思うので。日本で学べることってたくさんあると思う。すぐに海外に行けば正解ということではないかなって、自分も感じています」

　日本人選手が世界で価値を高めているからこそ、海外移籍のあり方や考え方、そのスピード感は時代と共に変化しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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