止めるべき? プレーオン?「すごく悩んだ」
Jリーグの公式YouTubeチャンネルが「知られざる審判の日常と試合の舞台裏」と題した動画を公開。Jリーグのプロフェッショナルレフェリー(PR)中村太に密着した。
1週間のスケジュールや日々のトレーニング、事前のビデオ確認、特別に提供された試合中の審判団のマイク音声。主審の“リアル”に迫るなかで、中村PRが自身にとって忘れられない試合に言及する。
「試合中に、ゴールキーパーとディフェンスがぶつかって、ただボールは違うところに流れていって、それを相手チームが取って、シュートまで行って、という試合があった」
相手のロングボールを処理しようとしたGKと味方DFが激突。両者が倒れるが、そのままプレーオン。攻撃側がシュートまで持ち込み、ゴールが決まった。
難しい判断を求められる場面だった。
「キーパーとディフェンダーがぶつかった時点で、止めるべきなのか、続けさせるべきなのかっていうのは、すごく悩んだんです。ただ、攻撃側のチームで足が速い選手がいて、その方がボールに触りそうだったので、僕自身はそのまま流して、得点が入るまでっていう流れだったんですけど」
日本サッカー協会からは、「止めるべきだった」と助言された。「僕たちは選手の安全を第一に考えなければいけないので、止めるべきだったというお話をいただいた」という。
【動画】試合中に審判団は何を話してる? マイク音声も公開。JリーグPR中村太に密着
1週間のスケジュールや日々のトレーニング、事前のビデオ確認、特別に提供された試合中の審判団のマイク音声。主審の“リアル”に迫るなかで、中村PRが自身にとって忘れられない試合に言及する。
「試合中に、ゴールキーパーとディフェンスがぶつかって、ただボールは違うところに流れていって、それを相手チームが取って、シュートまで行って、という試合があった」
相手のロングボールを処理しようとしたGKと味方DFが激突。両者が倒れるが、そのままプレーオン。攻撃側がシュートまで持ち込み、ゴールが決まった。
難しい判断を求められる場面だった。
「キーパーとディフェンダーがぶつかった時点で、止めるべきなのか、続けさせるべきなのかっていうのは、すごく悩んだんです。ただ、攻撃側のチームで足が速い選手がいて、その方がボールに触りそうだったので、僕自身はそのまま流して、得点が入るまでっていう流れだったんですけど」
日本サッカー協会からは、「止めるべきだった」と助言された。「僕たちは選手の安全を第一に考えなければいけないので、止めるべきだったというお話をいただいた」という。
【動画】試合中に審判団は何を話してる? マイク音声も公開。JリーグPR中村太に密着
中村PRの中ではモヤモヤした気持ちがあった。後日、ある監督と件のジャッジについて意見交換した。さらにまた別の日に、今度は選手からも「あれ大変でしたね」と言われ、ディスカッションのなかで気づかされた。
「『どう思いますか?』って言ったら、『それぞれ考えはあると思いますけど、僕たちの仕事って、正解は1つじゃないですよね』って言ってくださって。その時に、すごく僕の中では救われたというか、ストンと腑に落ちて。
そうだよな、一個の正解だけじゃないから、いろんな正解を求めていかなきゃダメだし、一個が合っていたからそれでOKじゃない、逆に間違っていたとしたら、次にどうしたらいいかって考えればいいんだなって思えるようになった」
得心する部分があった。中村PRは「その選手の言葉は、僕の中では響いているんですよね、今でも」と語った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの?」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる
「『どう思いますか?』って言ったら、『それぞれ考えはあると思いますけど、僕たちの仕事って、正解は1つじゃないですよね』って言ってくださって。その時に、すごく僕の中では救われたというか、ストンと腑に落ちて。
そうだよな、一個の正解だけじゃないから、いろんな正解を求めていかなきゃダメだし、一個が合っていたからそれでOKじゃない、逆に間違っていたとしたら、次にどうしたらいいかって考えればいいんだなって思えるようになった」
得心する部分があった。中村PRは「その選手の言葉は、僕の中では響いているんですよね、今でも」と語った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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