近くのバーでは、ビールを片手に盛り上がる
現在アメリカで開催されているクラブ・ワールドカップだが、大陸間のレベル差や過密日程などを理由に、大会の存在自体に否定的な意見は以前から根強い。
そもそもサッカー界は、世界中の優れた選手が、ヨーロッパのクラブに集まる仕組みになっている。もちろん、勝負はやってみなければ分からないが、ヨーロッパの、特にトップレベルのクラブにしてみれば、余計な負担が増えるだけで、あまり意義が感じられない大会であるのは確かだろう。
とはいえ、Jリーグも含めた、いわば“第三世界”のクラブにとっては、この大会がもたらす夢の存在は見逃せない。世界トップレベルのクラブと、それも公式戦で対戦できる貴重な機会が得られるからだ。
そんなクラブ・ワールドカップならではの恩恵を、今大会で最大限に享受しているのは、地元アメリカのシアトル・サウンダーズではないだろうか。
今大会には、アメリカから3クラブが出場しているが、普段使用しているホームスタジアムで全3試合を戦えているのは、サウンダーズだけ。つまりサウンダーズは、最新ヨーロッパ王者のパリ・サンジェルマンを筆頭に、アトレティコ・マドリー、ボタフォゴというヨーロッパや南米を代表する強豪クラブを、次々に日常空間に迎え入れているのである。
試合会場のルーメン・スタジアムは、NFLのシーホークスと共用であり、最大収容人数は6万人超。だが、普段サウンダーズの試合が行なわれる時には、2階席が閉鎖されるため、3万人程度まで抑えられる。
それでも、観客動員数は下降線をたどっており、10年ほど前の人気がピークだった頃に比べると、チケットの完売は難しくなっていると地元記者は言う。
ところが、現地時間6月19日に行なわれたアトレティコとの試合では、2階席も解放され、5万1636人もの観客が詰めかけた。
【画像】ワールドクラスの華やかさ!CWCを優美に彩る各国の熱烈サポーターを特集!
そもそもサッカー界は、世界中の優れた選手が、ヨーロッパのクラブに集まる仕組みになっている。もちろん、勝負はやってみなければ分からないが、ヨーロッパの、特にトップレベルのクラブにしてみれば、余計な負担が増えるだけで、あまり意義が感じられない大会であるのは確かだろう。
とはいえ、Jリーグも含めた、いわば“第三世界”のクラブにとっては、この大会がもたらす夢の存在は見逃せない。世界トップレベルのクラブと、それも公式戦で対戦できる貴重な機会が得られるからだ。
そんなクラブ・ワールドカップならではの恩恵を、今大会で最大限に享受しているのは、地元アメリカのシアトル・サウンダーズではないだろうか。
今大会には、アメリカから3クラブが出場しているが、普段使用しているホームスタジアムで全3試合を戦えているのは、サウンダーズだけ。つまりサウンダーズは、最新ヨーロッパ王者のパリ・サンジェルマンを筆頭に、アトレティコ・マドリー、ボタフォゴというヨーロッパや南米を代表する強豪クラブを、次々に日常空間に迎え入れているのである。
試合会場のルーメン・スタジアムは、NFLのシーホークスと共用であり、最大収容人数は6万人超。だが、普段サウンダーズの試合が行なわれる時には、2階席が閉鎖されるため、3万人程度まで抑えられる。
それでも、観客動員数は下降線をたどっており、10年ほど前の人気がピークだった頃に比べると、チケットの完売は難しくなっていると地元記者は言う。
ところが、現地時間6月19日に行なわれたアトレティコとの試合では、2階席も解放され、5万1636人もの観客が詰めかけた。
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試合前のスタジアム周辺は、多くの人たちでごった返し、近くのバーでは、ビールを片手に盛り上がるサウンダーズサポーターの姿も数多く見られた。
せっかくのビッグマッチ。ここぞとばかりに地元チームを応援しようと、多くのファンが駆けつけたに違いない。
敵ながら、「今日(サウンダーズ戦)は簡単な試合ではなかったが、スタジアムは素晴らしかった。ファンも本当に盛り上がっていて、最高の雰囲気だった」と語っていたのは、アトレティコのベテランDF、アクセル・ヴィツェルである。
今大会のサウンダーズは、ここまでボタフォゴに1-2、アトレティコに1-3と、2連敗。残念な結果に終わってはいる。
だが、ボランチを務める18歳、オベド・バルガスは貴重な経験を喜び、こう語る。
「(アトレティコの)決して立ち止まることなく、常に情熱的にプレーしている姿から学ぶべき点がある。この試合は、チームが将来に向けて成長していくためのものだと感じる」
サッカー人気、あるいは、それによって得られるアドバンテージを、ヨーロッパの一部のクラブだけに独占させてはもったいない。
そんなことを感じさせる、シアトルの風景だった。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
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せっかくのビッグマッチ。ここぞとばかりに地元チームを応援しようと、多くのファンが駆けつけたに違いない。
敵ながら、「今日(サウンダーズ戦)は簡単な試合ではなかったが、スタジアムは素晴らしかった。ファンも本当に盛り上がっていて、最高の雰囲気だった」と語っていたのは、アトレティコのベテランDF、アクセル・ヴィツェルである。
今大会のサウンダーズは、ここまでボタフォゴに1-2、アトレティコに1-3と、2連敗。残念な結果に終わってはいる。
だが、ボランチを務める18歳、オベド・バルガスは貴重な経験を喜び、こう語る。
「(アトレティコの)決して立ち止まることなく、常に情熱的にプレーしている姿から学ぶべき点がある。この試合は、チームが将来に向けて成長していくためのものだと感じる」
サッカー人気、あるいは、それによって得られるアドバンテージを、ヨーロッパの一部のクラブだけに独占させてはもったいない。
そんなことを感じさせる、シアトルの風景だった。
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