2025年６月17日、マドリードでのスペイン戦（６月27日）に臨むなでしこジャパンのメンバー18人が発表された。そのリストの中には、前回のブラジル戦をコンディション不良で辞退した長谷川唯の名前もあった。

　ニルス・ニールセン監督の下、長谷川はキャプテンとしてピッチ内、そしてピッチ外で何を期待されているのか。オンライン会見に対応した指揮官は彼女に託した“リーダー像”について次のように述べた。

「特別な何かを求めるわけではなくて、ベストを尽くしてほしい。ピッチ上ではよりコミュニケーションを取ってもらいたいし、オフ・ザ・ピッチではキャプテングループの選手たちと分担しながらやってほしいです。彼女がキャプテンとしてどう振る舞うか楽しみにしています」
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　今回、ニールセン監督は“キャプテングループ”を作っている。長谷川ひとりに大きな負担がいかないよう、副キャプテンに南萌華、そのサポート役に熊谷紗希、田中美南を指名した。キャプテングループ運用の真意については指揮官が説明してくれている。

「これは私が提案して、考えたキャプテングループになります。これについて唯一相談した相手が、委員長の佐々木（則夫）さんです。なでしこジャパンで新しいアプローチをした理由は、選手ひとりが大きな責任感を背負うのは大へんだと思ったからです。キャプテンをひとりにすると、その選手を助けられるのはヘッドコーチしかいなくなります。ですので、今回はキャプテングループを作って、その４人で助け合う。そうしたほうが日本には合うと考えました。互いに補完しあって、より強固なグループができるはずです」

　ニールセン監督は「チームこそスター」という信念を抱えている。

「2011年のなでしこジャパンがまさにそうで、誰かひとりがスターというわけではありません。チーム一丸となって戦ってほしいので、キャプテングループを作りました」

　チームの結束力を高めるうえでキャプテングループがどう機能するか、興味深い。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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