現在アメリカで開催中のクラブ・ワールドカップ。出場チームが32に増え、世界中の強豪クラブが鎬を削る一方で、うだるような暑さが大きな問題になっている。

　今大会は開始時間を分けて１日に数試合が行なわれているなか、15日のパリ・サンジェルマン対アトレティコ・マドリーは12時キックオフだった。

　この時、決戦の地ロサンゼルスの気温は40度近く、湿度も60％に達した。あまりに過酷な環境で、パリSGを率いるルイス・エンリケ監督は４－０で大勝した後に「試合は明らかに気温に影響を受けた。ヨーロッパの視聴者には良い時間帯だが、チームは苦境に立たされている。90分間非常に高いレベルでパフォーマンスするのは不可能だ」と言い放った。

　また、２点目を挙げたMFヴィティーニャも「もちろん難しい。両チームにとってだ。ボールを保持していないアトレティコは、より難しいかもしれない。ボールを追いかけるのが困難だからね。今日のこの時間、ここは暑い。真っ赤になったよ。本当に難しかった。できる限りの回復に努めている」と語った。
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　現場からの嘆き、悲鳴は止まらない。敗れた側のMFマルコス・ジョレンテも「こんな時間に、こんな暑さの中でプレーするのは不可能だ。ありえないくらい暑い。足の爪が痛かった。走れなかった...信じられない。みんな同じ状況だから、言い訳にはならないんだけどね」と苦しい胸の内を明かした。

　ネット上では同じくアメリカで開催され、暑さが問題になった1994年のワールドカップを想起する声が数多く上がっている。健康状態、レベル低下への懸念が絶えない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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