2か月間でさらなる進化
何がきっかけで変わるか分からない。大会前は不安そうな表情で周りの様子をうかがうような素振りを見せていたが、この2か月で見違えるように逞しくなった。自信に満ち溢れた顔でハキハキと話す。発する言葉もポジティブになった。DF元砂晏翔仁ウデンバ(2年)、16歳。鹿島ユースで研鑽を積む有望株が飛躍の時を迎えつつある。
6月15日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEASTの第9節・浦和ユース戦。ウデンバは、U-20日本代表の活動でチームを離れているキャプテンのCB大川佑梧に代わり、「リーダーシップを持って欲しい」(中野洋司監督)という狙いで下級生ながら腕章を託されると、目覚ましいパフォーマンスで守備陣を牽引した。
「今日は横に大川くんがいなくても自分が引っ張る。そう思って頑張ることができた」
試合後に、はにかんだ笑顔を見せたウデンバは190センチのサイズを生かした空中戦の強さを見せ、地上戦でも強度の高い守りを披露。課題だったコーチングにも改善の跡があり、ラインコントロールにも果敢にトライした。
惜しくも完封勝利は果たせなかったものの、チームは3−1で快勝。ウデンバは堂々たる働きで存在感を示した。
数か月前では自信もなく、不安そうにプレーをしていたウデンパは、なぜ成長スピードを加速できたのだろうか。そのきっかけとなったのが、今年4月に行なわれたU-17アジアカップだ。
今年11月にカタールで開催されるU-17ワールドカップ(毎年開催)の最終予選を兼ねた大会で、ウデンバは当初メンバーに入っていなかった。来年のU-17W杯を目ざす、ひとつ下のU-16日本代表で奮戦していたなか、ウデンバに大きなチャンスが訪れる。
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「今日は横に大川くんがいなくても自分が引っ張る。そう思って頑張ることができた」
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惜しくも完封勝利は果たせなかったものの、チームは3−1で快勝。ウデンバは堂々たる働きで存在感を示した。
数か月前では自信もなく、不安そうにプレーをしていたウデンパは、なぜ成長スピードを加速できたのだろうか。そのきっかけとなったのが、今年4月に行なわれたU-17アジアカップだ。
今年11月にカタールで開催されるU-17ワールドカップ(毎年開催)の最終予選を兼ねた大会で、ウデンバは当初メンバーに入っていなかった。来年のU-17W杯を目ざす、ひとつ下のU-16日本代表で奮戦していたなか、ウデンバに大きなチャンスが訪れる。
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開催地のサウジアラビアにチームが出発する前日、チームリーダーのCB横井佑弥(2年)がコンディション不良で離脱を余儀なくされたのだ。チームの緊急事態――。そこでウデンバに白羽の矢が立った。「メンバー入りはびっくりした」と本人が振り返ったように、急転直下の代表入り。慌ただしく準備をして成田空港に向かった。
現地入りしてからはサブ組で調整を続け、グループステージでは一度も出番を得られなかった。そのなかで迎えた準々決勝のサウジアラビア戦。W杯出場を決めた直後のゲームで出番を得ると、ウデンバはポテンシャルを存分に示す。
「それまで試合に出られず、悔しい気持ちがあった。それをバネにできたし、何よりシンプルにサッカーを楽しめた。それが自信につながったし、成長にもつながった」
アジアを代表する強国のFW陣と互角以上の勝負を演じ、スピードでもパワーでも決して負けなかった。ビルドアップの面でも冷静に対処し、「プレス回避がうまくできた」(ウデンバ)。
2−2の末にPK戦(2−3)で敗れたものの、想像以上のパフォーマンスで自身も驚きを隠せなかった。帰国後、その手応えはプレーに表れる。プレミアリーグでも安定した守りを見せ、右肩上がりで成長を続けている。
また、トップチームの練習に参加できている点もプラスの要素で、Jリーグ屈指のストライカーである鈴木優磨、レオ・セアラらとマッチアップできた経験も見逃せない。「ふたりともめっちゃ強烈だった」とプロとの差を見せつけられたが、これもまた財産。2か月間で進化を遂げたウデンバは言う。
「今までは行けたらいいなくらいで、絶対に行きたいというわけではなかった。でも、追加招集でU-17アジアカップを経験して、全然やれたし、絶対にワールドカップのメンバーに入るという気持ちが湧いてきた」
可能性は無限大。飛ぶ鳥を落とす勢いで力を付ける“鹿島の大器”から今後も目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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