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昌平の“プロ注目レフティ”山口豪太が総体予選決勝で衝撃の決勝弾! 中学時代のトラウマを乗り越えて掴んだ最高の瞬間!

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2025年06月16日

課題だった勝負弱さ

昌平で10番を背負う逸材レフティの山口。写真:松尾祐希

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 MF山口豪太(3年)は昌平の下部組織であるFC LAVIDA時代から将来を嘱望されてきた。

 中学3年生で昌平のトップチームの一員としてU-18高円宮杯プリンスリーグ関東を経験し、翌年の2023年からは高校1年生ながらU-18高円宮杯プレミアリーグEASTで14試合に出場。世代別代表にも選出され、同年6月に行なわれたU-17アジアカップのメンバーにも選ばれている。高校2年次から昌平で10番を背負った山口に対し、Jクラブのスカウトも動向を熱心に追った。

 しかし――。その期待とは裏腹に結果を出せていたわけではない。左足のキックと局面を打開する力はあったが、オフザボールや守備面で課題が露呈し、ゲームから消える展開も珍しくなかった。勝負弱さも目につき、FC LAVIDAの監督で昌平の村松明人コーチも2年前にこんな言葉を残している。

「勝負を決め切れるメンタリティが物足りない」

 MF長璃喜(3年)と比べられることもしばしば。1年生ながら選手権で3試合連続ゴールを決め、昨夏のインターハイ決勝でも2得点を奪った、中学時代からコンビを組んできた相棒の活躍を受けて焦りを感じる時もあった。

 迎えた高校ラストイヤー。J1クラブが注目するなか、今季は怖い選手を目ざすべく、決定力アップに着手した。

 だが、プレミアリーグではゴールを奪えず。そうした状況下で今回のインターハイ予選に入った。初戦となった準々決勝(川口市立/4−0)は体調不良でベンチスタートとなったが、浦和南との準決勝(4−0)で1ゴール・1アシストの大活躍。待望の今季初得点で勢いに乗り、決勝のピッチに立った。
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山口の決勝ゴールで昌平が全国への切符を手にした。写真:松尾祐希

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 6月15日の西武台戦。勝てば全国行きが決まるなか、右サイドハーフで先発した山口は相手の強固な守りに苦戦する。

「県予選はリトリートしてくるチームが多く、それが嫌だった。(今日も)うまくボールを持てず、持たされている感覚で、思ったようにいかず相手に誘導されていたと思う」(山口)

 左サイドでボールを受けてもパスコースやドリブルのコースが限られており、特徴を出す場面は限定的。前半はフラストレーションが溜まる展開で終えた。

 それでもスコアレスで迎えた後半13分。山口が衝撃のゴラッソをねじ込む。ペナルティエリア手前の右サイドでボールを受けると、少しボールを運んで右斜め45度から左足を振り抜く。綺麗な弧を描いた一撃は逆サイドネットに突き刺さった。

 このゴールが決勝点となり、1-0で勝利。仲間と喜びを分かち合った山口は、チームを全国舞台に導く活躍に頬を緩めた。

 勝負弱さが課題だった山口にとって、この決勝点は大きな意味を持つ。今から3年前の冬、山口はFC LAVIDAのエースとして中学最後の公式戦となるU-15高円宮杯に挑んでいた。関東予選を順当に勝ち上がり、あとひとつ勝てば全国大会出場が決まるという試合で悔やんでも悔やみ切れないミスがあったという。

「(柏レイソルU-15との代表決定戦で)自分が延長戦で得たPKを外して負けた。結構それを思い出すことが多く、本当に辛い時期が続いたんです」

 痛恨の失敗は脳裏に焼き付き、トラウマとも呼べるほどのものだった。しかし、西武台戦の決勝点が苦い記憶を払拭するゴールになったのは間違いない。

「自分のゴールでみんなを全国大会に連れて行きたかった。みんなを中学最後の大会で全国に連れて行けなかったので、今日はその分を返せたので本当に良かったです」とは山口の言葉だ。

 3年の時を経て一歩前に進んだが、戦いはまだ終わっていない。インターハイ連覇に向けて、新たなスタートを切る。過去と決別した10番は高みを目ざし、仲間とともにさらなる成長のために歩みを止めるつもりはない。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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