明らかに追い詰められていた
2025年6月10日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選の最終節。韓国とヨルダンが本大会出場を決め、イラクが4位以内を確定させたグループBでプレーオフ行きの“残る1枠”を争ったのがオマーンとパレスチナだった。
4位のオマーンが勝点10、5位のパレスチナが勝点9で迎えた“運命”の直接対決、先制したのはホーム扱いのパレスチナだった。ガザ地区がイスラエル軍の侵攻を受けている影響で隣国ヨルダンのアンマンで開催された試合、パレスチナは49分に左CKからカルーブが巧みにヘッドで合わせたシュートで1−0とリードしたのだ。
負ければ5位転落で予選敗退となるオマーンはここから反撃どころか、73分にアルサディがこの日2枚目のイエローカードで退場となり数的不利の状況に。明らかに追い詰められていた。
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4位のオマーンが勝点10、5位のパレスチナが勝点9で迎えた“運命”の直接対決、先制したのはホーム扱いのパレスチナだった。ガザ地区がイスラエル軍の侵攻を受けている影響で隣国ヨルダンのアンマンで開催された試合、パレスチナは49分に左CKからカルーブが巧みにヘッドで合わせたシュートで1−0とリードしたのだ。
負ければ5位転落で予選敗退となるオマーンはここから反撃どころか、73分にアルサディがこの日2枚目のイエローカードで退場となり数的不利の状況に。明らかに追い詰められていた。
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しかし、これで試合は終わらない。90+5分、絶体絶命のオマーンがPKを獲得。パレスチナの選手が倒れたり、頭を抱えるなか、このPKをアルサビが決めてオマーンが土壇場で1−1に追いつくのだ。
衝撃の同点劇と、文字通りの奇跡を起こした“FIFAランク77位”オマーン。パレスチナにとっては悪夢のような試合だが、これぞワールドカップ予選の醍醐味を示したゲームでもあった。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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