［北中米W杯アジア最終予選］日本 ６－０ インドネシア／６月10日／市立吹田サッカースタジアム

　日本代表は６月10日、インドネシア代表とホームで対戦。前後半で３点ずつ奪い、北中米W杯予選を大勝で締め括った。

　すでに突破を決めているため、今回の６月シリーズは招集メンバーを大幅に変更。先発も入れ替わり、GKは５日のオーストラリア戦（０－１）は谷晃生（FC町田ゼルビア）、そしてインドネシア戦は大迫敬介（サンフレッチェ広島）が務めた。

　このシリーズを通じて、フレッシュな初招集組が次々に初キャップをマークしていったなか、大迫は常連組であるものの９キャップ目だった。その背景にはセリエAで際立つパフォーマンスを続け、日増しに存在感を高めているライバル、鈴木彩艶（パルマ）の存在がある。

　森保ジャパンで中々出番を掴めていない状況下で、ついに訪れたアピール機会だった。

「ワールドカップまで１年しかないってところで巡ってきたチャンス。こういったチャンスのためにずっと準備してきたので、まずは結果を残してやろうってところで勝てて良かった。シュートも打たれてないし、自分自身として大きな仕事は別にしてないけど、数字として０で抑えて勝てたのは良かった」
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　一方的に押し込んでいたため、被シュートはゼロ。自身のプレー機会は多くなかったなか、25歳の守護神は鋭い飛び出しでピンチを未然に防ぐなど、要所で存在感を示した。とはいえ...報道陣から「もうちょっと厳しい試合になってくれた方がアピールできたのでは？」と振られた際には、率直にこう答えた。

「もっと自分がシュートを止めるようなシーンがあっても良かったと思うけど、ただこうやって『打たれない』というのが自分たちが求めているところ。そういう意味では、守備としてはすごくパーフェクトだったかなと思う。

　このように、いつ来るか分からない時のために常に準備しているし、こういった巡ってきたチャンスで『自分もいるんだぞ』ってパフォーマンスをしたかったので、もっともっと自分がセーブしたり、チームを助けられるようなプレーをできれば良かったけど、要所要所でしっかりとしたプレーができたと思う」

　夢の大舞台まであと１年。大迫はいつだって日本のゴールを任せられるよう、最善の準備をし続ける。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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