今夏の動向が注目される三笘薫の移籍先候補のひとつが、遠藤航が所属するリバプールだ。

　これまでプレミアリーグ王者は久保建英への関心が取り沙汰されてきたが、大手スポーツメディア『The Athletic』は先日、ルイス・ディアスの去就次第で、リバプールが三笘を獲得する可能性について報じた。これを受け、専門サイト『Anfield Index』は６月８日、「ミトマはアルネ・スロット監督のシステムにぴったりのスキルを持つ」と伝えている。

「日本人ウインガーはブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督の下で、ハイプレスかつポゼッションを土台とするサッカーを熟知しており、これはスロットがフェイエノールトで取り入れ、リバプールでも浸透させた多くの原則と同じだ」

「プレミアリーグでの経験値は貴重で、2022年の加入からリーグ戦88試合に出場し、20得点、13アシスト。エリート級の数字ではないが、もっと機能的な攻撃陣ならさらに花開くと想像させるに十分なのは確かだろう」

　同メディアは「ディアスが退団するなら、リバプールが飛びつく可能性はある。ブライトンは欧州カップ戦に出場できず、これがミトマを新たな挑戦探しに向かわせるかもしれない。契約は2027年までだが、今年は彼の未来を本当に決める夏となり得る」と続けた。

「リバプールにエンドウがいることも影響する可能性があるだろう。日本代表の２人は互いをよく知っており、それはミトマが厳しい環境に素早く適応するのに役立つはずだ」

「リバプールにとっては、プレミアリーグでの実績を持ち、すぐに適応可能で、全盛期を迎える選手たちを獲得し、優勝したスカッドをさらに強化するという明確な意図を示す補強となるだろう」

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　最後にAnfield Indexは「リバプールのミトマに対する関心が騒がれるのは驚きではない。スロットはダイナミックでインテリジェントな、構築された攻撃パターンの中でいかに機能できるかを分かっている選手を軸にシステムを築くことを恐れないとすでに証明した。ミトマはその青写真に完璧にフィットする選手だ」と締め括っている。

「鍵はやはりディアスの状況だ。大半のファンは彼が不安定ということに賛同するだろう。サウジアラビアからの真剣なオファーを受けたら、資金化して再投資するのに適したタイミングかもしれない。ミトマはもっとダイレクトなプレーをもたらし、おそらくはポジショニングに関してはるかに規律的だろう。そしてブライトンではまだその力を完全に発揮していないという感触だ」

「コディ・ガクポが左サイドのスタメンにふさわしいとの声もある。彼の印象的なスタッツを考えれば、それはフェアな論点だ。しかし、層を厚くし、多様にしていくことは重要となる。チャンピオンズリーグを控えているならなおさらだ。ガクポ、ミトマ、ディオゴ・ジョッタをローテーションさせ、長いシーズンを通じて高いインテンシティを保てれば...と想像してほしい」

　三笘には、ドイツとスペインの王者であるバイエルンやバルセロナなど、様々なビッグクラブが関心を寄せている。飛躍のタイミングとうわさされる28歳の選択に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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