夢に限りなく近付いた。ただ――。

　６月５日に開催された北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選の第９節で、オーストラリア代表と日本代表がパースで激突。圧倒的に押し込まれるも、90分にワンチャンスをモノにしたホームの前者が１－０で接戦を制した。

　上位２チームにW杯出場権が与えられるなか、オーストラリアは首位確定の森保ジャパンに次ぐ２位の立場をより確固たるものに。３位のサウジアラビアと勝点３差、得失点８差とした。

　極めて有利な状況で、最終節での直接対決に臨むこととなったが、言うまでもなく、油断は禁物である。米スポーツチャンネル『ESPN』によれば、日本戦でCFを務めたブランドン・ボレロは、自分たちに言い聞かせるように「僕らはまだ何も成し遂げていない」と語った。

「『サウジは僕らを５－０で破る必要がある』と言うのは恥ずかしい。それは起こらない。我々のメンタリティは『勝つ、ワールドカップ出場を決める、そして一緒に祝う』だ。それは国にとって素晴らしいことだ」
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　16年ぶりの日本撃破は大きな自信を生み、弾みをつける。29歳のストライカーは歓喜に沸いた木曜が、勝利の精神を築くためのもう１つのステップだったとも伝えた。

「僕たちのプレーは、真のオーストラリアの粘り強さを反映したものだ。全員の惜しみない努力が、我々が築く文化を発展させる。相手チームは僕らを倒すのは難しいだろう」

　勢いに乗るサッカルーズは、サウジアラビアも撃破し、文句なしでW杯出場を決めるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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