森保一監督が率いる日本代表は６月５日、北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選で、オーストラリア代表と敵地パースで対戦する。

　日本はすでにW杯出場を確定させており、前回の３月シリーズから14人もメンバーを変更。鈴木淳之介、熊坂光希、佐野航大、三戸舜介、俵積田晃太、佐藤龍之介、平河悠の７人を初選出したほか、渡辺剛、森下龍矢、佐野海舟、鈴木唯人を久々に復帰させた。

　現在W杯出場圏内の２位で、その座を巡る熾烈な戦いに身を置くオーストラリアにとっては、日本のメンバー編成は追い風と言える。イギリスの有力紙『The Guardian』はこの点に着目し、「強力な日本がサッカルーズに立ちはだかる。ただ、彼らと対戦するにはこれ以上ないほど絶好の機会だ」と題した記事を掲載。次のように伝えている。

「既に予選突破を決めているサムライブルーは実験的な体制にあり、対戦する絶好のタイミングだ。グループCを支配し、W杯出場権を最初に手にした日本は、キャップ数が10以上の選手が７人だけのチームをオーストラリアに派遣した」
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　同紙はそのうえで、「日本はビッグリーグで活躍するスターで溢れている」とも説明。森保ジャパンの人材の豊富さを掘り下げている。

「遠藤はリバプールでプレミアリーグ優勝を果たし、三笘薫はアーセナルとバイエルンから関心を示されており、ソン・フンミンからアジア最大のスターの座を奪う見込みだ。新たに昇格したリーズの田中碧は、多くの人が今季のチャンピオンシップで最も優れた選手と評価している。

　パースのファンは通常、欧州でプレーするタレントを見る稀な機会を喜ぶが、三笘と田中は不在だ。欧州で活躍するスターの大半は、森保一監督によって休暇を許可されている。フライブルクの堂安律、モナコの南野拓実、スポルティングの守田英正、ボルシアMGの板倉滉もその例だ。３月の代表メンバー27人のうち、パースにいるのはわずか13人である」

　メンバーは変わっても、強さは変わらない様を見せられるか。新風吹き荒れる森保ジャパンに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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