ブンデスリーガ王者のバイエルンは、レバークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツの争奪戦でリバプールに敗れた。

　天才を取り逃した名門は、その次善の策として、２人のターゲットに狙いを定めているようだ。一人はリバプールのオランダ代表FWコディ・ガクポ、もう一人がブライトンの日本代表MF三笘薫である。

　リバプールの専門メディア『ANFIELD INDEX』は６月２日、「バイエルンにとってヴィルツは獲得希望リストのトップだったが、この攻撃的MFはリバプールに移籍する見込みだ。これを受けて、ヴァンサン・コンパニ監督率いるバイエルンはワイドフォワードに注力していると報じられており、ガクポとブライトンのミトマが有力候補として浮上している」と報じた。

「ジャーナリストのクリスチャン・ファルク氏は、バイエルンが両選手を非常に重視していると主張している。ドイツの強豪は、サイドエリアでのスピードと創造性の向上を目ざしており、ガクポへの正式なオファーでリバプールの決意を試す可能性もある」

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　同メディアは、ガクポの移籍について、「リバプールはオランダ人選手の売却を積極的に検討しているわけではないが、報道によると移籍金が約6000万ユーロであれば交渉のきっかけになる可能性がある」と伝えつつ、引き留める必要性を訴えている。

「バイエルンは今夏、チーム再編に多額の投資を行うと予想されているが、リバプールはガクポを安易に手放すような強迫観念に屈することはないだろう。アルネ・スロット監督がアンフィールドで長期的な視点でチームを築きたいと考えているため、ガクポのようなエリート選手を引き留めることは、新規選手の獲得と同じくらい重要となる」

　また、三笘に関しては「バイエルンが以前から関心を示してきた選手だ。１月にはサウジアラビアのアル・ナスルから5400万ポンドのオファーを受けたが、ブライトンはこれを拒否した。ヨーロッパの強豪クラブとしてのバイエルンの魅力が、今後の移籍の決め手となる可能性もある」と綴っている。

　ガクポ獲得の交渉が難航すれば、一気に三笘の補強へ加速する可能性もある。今後の展開から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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