ニルス・ニールセン監督体制での無敗を継続しているなでしこジャパンは現地５月30日、国際親善試合で強豪のブラジル女子代表と敵地で対戦。１－３で敗戦となった。

　立ち上がりから押し込まれる展開に。そのなかで11分、カウンターから藤野あおばのスルーパスに抜け出した田中美南が、飛び出してきたGKをかわして無人のゴールに決める。

　しかし、VARが介入し、その直前のブラジルが攻め込んだシーンで、南萌華がペナルティエリア内でドゥディーニャを倒したとして、相手にPKが与えられ、田中の得点は取り消しに。ただこのPKをキッカーのケロリンは決め切れず、事なきを得る。

　それでも28分、自陣で奪われたショートカウンターから、19歳のドゥディーニャにネットを揺らされ、先制を許す。さらに42分にも、再びドゥディーニャに２点目を決められた。

　コンディション不良で不参加となった長谷川唯の不在も響き、中盤にボールが収まらず。期待の20歳、谷川萌々子もあまり良さを見せられず、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。
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　後半は48分、藤野のミドルシュートは、クロスバーに直撃して惜しくも得点とはならない。そして攻守が激しく入れ替わるなかで、速攻から失点。55分、縦に速い攻撃を受け、最後はケロリンに冷静に決められる。

　相手の球際の強さに苦戦。ブラジルのペースとなるなか、ボールを持ててもラストパスの精度を欠き、もどかしい時間が続く。それでも徐々にリズムを掴むと、65分にPKを獲得。キッカーの長野風花のシュートはGKに止められる。

　75分の田中の決定機もシュートはDFのブロックに遭う。89分には途中出場の清家貴子が決めて１点を返すも、反撃はここまで。ニールセン監督体制で初の黒星となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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