レアル・ソシエダの久保建英は今シーズン、ラ・リーガでは36試合に出場して５ゴール・０アシスト。まさかの11位に終わったチームとともに、不本意な結果で加入３年目のシーズンを終えた。

　だが、相手にとって、ソシエダ最大の脅威になっていたのは間違いない。

　スペインの大手紙『Mundo Deportivo』は５月27日、「クボはヴィニシウスを抑えて、今シーズンのファウルを受けた数でトップに立った」と報じている。

「レアル・ソシエダのウインガーは73回不当に倒されたが、これはレアル・マドリードのストライカーより３回多い」

同紙は、「クボはラ・リーガの2024-25シーズンで最も多くのファウルを受けた選手となった。日本人アタッカーは、計73回のファウルを受け、これはヴィニシウス・ジュニオール（70）、ヤンヘル・エレーラ（68）、クリサントゥス・ウチェ（68）、アイマール・オロス（64）を上回っている」と紹介している。

「この順位は、彼の打開力だけでなく、試合ごとに受けてきた絶え間ない、そして厳しいマークも反映している。対戦相手の守備陣から最も注目される選手の一人だ」

「右サイドから崩してチャンスを作る能力により、彼は今シーズン、チャンスやゴールを生み出すのに非常に苦労しているソシエダの主力アタッカーとなった。多くの試合で、この日本人選手は事実上唯一の危険の源となっており、そのため相手チームは常に彼を２人の選手をペアにして、守備の努力を倍増させ、試合における彼の影響力を無効化してきた。このような状況にもかかわらず、クボは以前のシーズンほどの輝きはないものの、競争力を維持している」

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　被ファウルが多かった要因としては、「チーム状況も助けにはならなかった。ソシエダが敵陣で流動性を失ったことで、クボがその才能を生かす機会は減った。創造におけるパートナーの不足、チームの低い攻撃力、そして前線の多数の負傷により、日本人の継続性が低下し、個人戦で通常よりも多くの戦いを強いられ、その多くがファウルに変わってしまった」と分析している。

「シーズンを通して、このアタッカーはチームでコンスタントに攻撃に参加する数少ない選手の一人だった。狭いスペースでボールを受け、方向転換し、加速する能力を持つ彼は、試合の多くの局面で相手にダブルチームを強いて、彼を止める唯一の方法としてファウルに頼ることが多かった」

　今季はチームが不調のなか、個人で打開せざるを得ない状況が少なくなかった。相手も「久保さえ抑え込めば」と徹底マークをしてきたため、ファウルが増えていったのだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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