北中米ワールドカップのアジア最終予選、グループA～Cの戦いもいよいよラスト２節。泣いても笑っても６月の２連戦で各組の順位が確定するわけだが、もっとも混戦状態なのがグループBだ。

　グループの上位２か国が出場権を獲得し、３、４位がプレーオフ進出というレギュレーションを把握したうえで、順位表を確認してみる。

１位／韓国／勝点16／４勝４分　14得点・７失点
２位／ヨルダン／勝点13／３勝４分１敗　13得点・７失点
３位／イラク／勝点12／３勝３分２敗　８得点・７失点
４位／オマーン／勝点10／３勝１分４敗　８得点・10失点
５位／パレスチナ／勝点６／１勝３分４敗　７得点・12失点
６位／クウェート／勝点５／５分３敗　７得点・14失点

　すでに首位の韓国と２位のヨルダンは４位以内が確定。一方、５位のパレスチナと６位のクウェートは２以内確保が不可能という状況だ。そのうえで、残り２試合の対戦カードを見てみる。

６月５日
イラク対韓国
オマーン対ヨルダン
クウェート対パレスチナ
６月10日
韓国対クウェート
ヨルダン対イラク
パレスチナ対オマーン
※左側がホームチーム
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　６月５日の対戦カードで最大の注目はイラク対韓国だろう。今予選ホームで４戦無敗のイラクに対し、８戦無敗の韓国がどう戦うか。イラク戦を引き分け以上で乗り切れば本大会出場が決まるが、６節のオマーン戦から３試合続けてドローの韓国は決して調子が良くない。攻撃の連係は今ひとつで守備もピリッとしないので、イラクに敗れる可能性は十分ありそうだ。

　韓国がイラクに敗れて、同日、２位のヨルダンがオマーンを下せば、韓国、ヨルダン、イラクの３か国が勝点１差と最終節を前に大混戦となる。最終節にヨルダンとイラクが潰し合うので、韓国が３位以下に転落する確率は低いものの、何が起こるか分からないのが勝負の世界だ。下手したら韓国がプレーオフ行きという仰天シナリオもある。

　運命のラスト２節、グループの行方を左右するのは上位２か国と戦う“伏兵”イラクの戦いぶりだろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部
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