三笘薫は今夏、バイエルン・ミュンヘンに移籍するかもしれない。実現すれば、日本代表のエースはステップアップを果たす一方で、ブライトンは戦力ダウンに直面する。

　ドイツの大手紙『Bild』によれば、バイエルンはここ数週間で何度かスカウトを派遣し、三笘の獲得を検討しているという。関心が高まるなか、『SKY』のフロリアン・プレッテンベルク記者は５月24日、自身のXで「特報」を発信した。

「イギリスに近い情報筋によると、カオル・ミトマは今夏のバイエルンへの移籍に非常に前向きであると示唆した。バイエルンは現在、28歳の日本人ウインガーへの関心が非常に強い。すでに面談や交渉は行われている。しかし、（スポーツ部門幹部の）マックス・エバールはまだ正式なオファーを出していない。バイエルンの今後の動きは、フローリアン・ヴィルツの状況に大きく左右される。ミトマはコマンとザネの代役として検討されるだろう」

　この投稿を受け、ブライトンの地元メディア『Sussex World』は「バイエルンがブライトンのウインガーを代替契約候補として注目している。ヴィルツのリバプール移籍案は、ブライトンに大惨事をもたらすかもしれない」と題した記事を掲載。次のように伝えた。
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「今週、バイエルンがミトマの獲得レースに加わったと報じられたが、それはヴィルツの去就次第かもしれない。レバークーゼンのMFはブンデスリーガ王者にとって重要なターゲットだが、22歳の彼はリバプールへの移籍に近付いている」

　ただ、ブライトンにとって全部が全部悪い話ではない。『Sussex World』は「ブライトンはこの夏、28歳の人気選手が世界中から関心を集める覚悟をしているだろう」と切り出し、移籍金での恩恵にも着目した。

「ミトマの契約は残り２年で、売却を決断した場合、彼の攻撃力がもたらす移籍金を最大化できるタイミングにある。CEOのポール・バーバーは今年初め、トップタレントを売却する可能性が『高い』と認めた。それは今夏になる可能性があり、そうなれば2021年に川崎フロンターレに払った額は300万ポンドと言われるなか、莫大な利益を得る」

　三笘の移籍金は4000万ユーロ（約64億円）から4500万ユーロ（約72億円）と見込まれている。“出資額”を考えれば、破格のリターンだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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