「中央では柏の選手が3人、横浜は2人と数的不利な状況に」
5月14日に行なわれた延期分のJ1第14節で、横浜F・マリノスと柏レイソルが日産スタジアムで対戦。2-0でアウェーチームが勝利を収めた。
試合後に、柏OBで元日本代表DFの近藤直也氏が自身のXを更新。横浜FMの2つの失点を分析した。
スコアレスで迎えた56分、左右に揺さぶられ、最後は小泉佳穂のダイレクトシュートで被弾。近藤氏は「中盤の選手の守備意識の低さ」を指摘した。
「柏の選手が右サイドでボールを持ち、バックパスをした場面で、横浜の選手の寄せが明らかに遅れており、結果として簡単にサイドチェンジを許してしまっている。この時点で相手に自由な展開をさせてしまっていることがひとつめの問題。
さらにサイドチェンジをされたあと、横浜の左右のボランチおよび左サイドハーフの選手の戻りが極端に遅く、守備の再整備が不十分なままピンチを迎えている。自らのラインを越えられ、危険な状況であるにもかかわらず、中盤の選手たちはジョギングで戻っており、守備への意識と危機感が欠如している。
特に左サイドハーフの選手は、サイドチェンジをされたときに、歩いているだけで、全く守備に戻れていない。この選手が全力で戻り、柏の右ワイドの選手にマークをついていれば、横浜の左サイドバックの選手が柏のゴールをした選手に対してマンツーマンで対応できたはず。
この失点は、横浜の中盤の選手たちの守備に対する責任感の欠如と、プレー強度の低さが原因。守備の局面において、ダッシュでの戻りや即座のポジショニング修正が求められる中、基本的な意識の甘さが致命的な結果を招いた」
【動画】近藤氏が分析した2つの失点シーン
試合後に、柏OBで元日本代表DFの近藤直也氏が自身のXを更新。横浜FMの2つの失点を分析した。
スコアレスで迎えた56分、左右に揺さぶられ、最後は小泉佳穂のダイレクトシュートで被弾。近藤氏は「中盤の選手の守備意識の低さ」を指摘した。
「柏の選手が右サイドでボールを持ち、バックパスをした場面で、横浜の選手の寄せが明らかに遅れており、結果として簡単にサイドチェンジを許してしまっている。この時点で相手に自由な展開をさせてしまっていることがひとつめの問題。
さらにサイドチェンジをされたあと、横浜の左右のボランチおよび左サイドハーフの選手の戻りが極端に遅く、守備の再整備が不十分なままピンチを迎えている。自らのラインを越えられ、危険な状況であるにもかかわらず、中盤の選手たちはジョギングで戻っており、守備への意識と危機感が欠如している。
特に左サイドハーフの選手は、サイドチェンジをされたときに、歩いているだけで、全く守備に戻れていない。この選手が全力で戻り、柏の右ワイドの選手にマークをついていれば、横浜の左サイドバックの選手が柏のゴールをした選手に対してマンツーマンで対応できたはず。
この失点は、横浜の中盤の選手たちの守備に対する責任感の欠如と、プレー強度の低さが原因。守備の局面において、ダッシュでの戻りや即座のポジショニング修正が求められる中、基本的な意識の甘さが致命的な結果を招いた」
【動画】近藤氏が分析した2つの失点シーン
2失点目は90+1分。右サイドから久保藤次郎が鋭いクロスを供給。ゴール前でスタンバイしていた木下康介が豪快なボレーシュートを叩き込む。「クロスに対するマンツーマンのつき方」がポイントだったようだ。
「柏のウイングバックの選手が右サイドのタッチライン際でボールを持っている場面で、横浜の左サイドハーフの選手は、ボール保持者に寄せるだけでなく、そこから中へパスを出されて抜け出してくる柏の選手に対して、最後までマークを外さずに対応し続ける必要があった。
また同じ場面で、内側にポジションを取っていた横浜の中盤の選手はまず、「中へのパスを出させない」位置取りを意識すべきだった。ポジションを適切に取れていなかったために中央を通され、局面が一気に柏の優勢に傾いた。
その後、柏のウイングバックの選手がクロスを上げる場面では、横浜の左サイドバックの選手がボール保持者に対して寄せきれておらず自由にクロスを許してしまった。
さらにクロスに対して、横浜のニアサイドに構える3選手はいずれもボールウォッチャーとなっており、誰のマークもできていなかった。一方で、中央では柏の選手が3人に対して、横浜は2人と数的不利な状況に陥っていた。
さらに、ゴール前のマンツーマンの守備では、右手で相手選手を掴んで位置を把握する守備姿勢自体は良い。しかしこの局面では、右手で相手の背中をおさえながら、自分の背後を取らせないようにし、左手で相手の腹部をおさえて自分の前へいかせないよりタイトな守備対応が必要だった」
様々な事象が抽出され、失点のメカニズムが紐解かれた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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「柏のウイングバックの選手が右サイドのタッチライン際でボールを持っている場面で、横浜の左サイドハーフの選手は、ボール保持者に寄せるだけでなく、そこから中へパスを出されて抜け出してくる柏の選手に対して、最後までマークを外さずに対応し続ける必要があった。
また同じ場面で、内側にポジションを取っていた横浜の中盤の選手はまず、「中へのパスを出させない」位置取りを意識すべきだった。ポジションを適切に取れていなかったために中央を通され、局面が一気に柏の優勢に傾いた。
その後、柏のウイングバックの選手がクロスを上げる場面では、横浜の左サイドバックの選手がボール保持者に対して寄せきれておらず自由にクロスを許してしまった。
さらにクロスに対して、横浜のニアサイドに構える3選手はいずれもボールウォッチャーとなっており、誰のマークもできていなかった。一方で、中央では柏の選手が3人に対して、横浜は2人と数的不利な状況に陥っていた。
さらに、ゴール前のマンツーマンの守備では、右手で相手選手を掴んで位置を把握する守備姿勢自体は良い。しかしこの局面では、右手で相手の背中をおさえながら、自分の背後を取らせないようにし、左手で相手の腹部をおさえて自分の前へいかせないよりタイトな守備対応が必要だった」
様々な事象が抽出され、失点のメカニズムが紐解かれた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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