リバプールのアルネ・スロット監督が、退団が決まったトレント・アレクサンダー＝アーノルドについて語った。クラブ公式サイトが伝えている。

　26歳のイングランド代表DFは、６歳からリバプール一筋で、生え抜きの象徴であり、クラブの看板選手だ。ただ、今月５日に、今季限りで切れる契約を延長せず、新たな道に進むことが発表された。

　就任１年目でリバプールをプレミアリーグ制覇に導いたオランダ人指揮官は、11日に行なわれるアーセナル戦を前にした会見で、この話題に言及。自身の思いをこう明かした。

「リバプールが好きで、リバプールのファンである誰もがそうであるように、私たちも彼の退団を残念に思っている。なぜなら、良い人間であるアレクサンダー＝アーノルドがクラブを去るだけでなく、とてもとてもとても良いサイドバックがクラブを去るからだ。

　私はAZやフェイエノールトでも働いた経験があるが、そこでは毎シーズン、非常に優れた選手が去っていった。だから、そうしたことには少し慣れているかもしれない。すでに経験済みなんだ。それにこのクラブでも、非常に優秀な選手が去れば、次の非常に優秀な選手がステップアップしてくる。おそらく今もまた同じ出来事が起ころうとしている」
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　絶対的な右SBとして君臨してきたアレクサンダー＝アーノルドの後釜には、現状バックアップを担っているコナー・ブラッドリーが、有力な候補として挙げられる。

　そのブラッドリーの評価を求められると、スロット監督は「彼とトレントを比較するのはやめよう。今すでに２人は違うタイプだ」と主張。比較の無意味さを強調したうえで、21歳の特大のポテンシャルを次のように伝えた。

「誰もがコナーの可能性を感じていると思う。とても才能のある選手だよ。残念ながら、彼はシーズンを通してコンディションが良くなかった。非常に優れた選手になるためには、毎週でも出場できなければならない。それが来シーズンに向けてのファーストステップだ。ただ、我々はコナーをリバプールの優秀なサイドバックとして大いに信頼しているし、それは彼が過去２シーズンですでに示してきたことだと思う」

　TAA退団の損失は計り知れない。しかしリバプールには、それを補える強さがある――。スロット監督はそう確信しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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