日本代表DF伊藤洋輝が所属するバイエルンは先週末、２シーズンぶりのブンデスリーガ制覇を果たした。

　その名門で、伊藤ら守備陣に怪我人が続出するなか、フル稼働したのが韓国代表のCBキム・ミンジェだ。だが、怪我を抱えながら奮闘したにもかかわらず、厳しい見方をしている現地メディアもあるようだ。

　韓国メディア『OSEN』は５月８日、「キム・ミンジェは伊藤洋輝よりひどかった。ドイツメディアはバカげている」と見出しを打ち、次のように伝えた。

「キム・ミンジェの闘志が優勝を決定づけた。今シーズン、キム・ミンジェはアキレス腱を負傷したが、７か月間もプレーを続けた。バイエルンで２番目に長い出場時間を記録し、最も多くの出場時間を得たDFとなった。優勝への貢献は計り知れない」

「しかし、ドイツメディアはキム・ミンジェの功績を認めず、むしろ批判に転じた。『スポルト』はバイエルンの選手たちをシーズンを通して評価した。同メディアはキム・ミンジェに4.5点の評価を与え、『序盤は安定したプレーを見せていたが、最近は落ち着きを失っている。怪我と不安定さが守備を不安定にさせた要因だ』と評した」

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　同メディアは「１～５段階で１に近いほど良い評価だ。キム・ミンジェの評価はほぼ最低だった。キム・ミンジェよりも出場試合数が少なかったダヨ・ウパメカノ、エリック・ダイアー、ヨシップ・スタニシッチは2.5点と、はるかに高い評価を得ている」とし、こう続けている。

「怪我でほとんど出場機会がなく、スタメン出場もほとんどなかった伊藤でさえ、キム・ミンジェよりも高い評価を得ている。キム・ミンジェはブンデスリーガ27試合に出場し、2289分間プレーした。イトウはシーズンを通してわずか６試合の出場にとどまり、先発出場はわずか３回。フル出場はなく、３試合とも交代となった」

「その後、怪我でシーズンを棒に振った。シーズンを通して怪我と闘いながらもレギュラーとしてプレーした選手よりも、このような選手の方が高い評価を受けているというのは滑稽だ」

　そして「出場時間が圧倒的に多い選手の評価が低い」「これは人種差別なのか」「ドイツメディアは単なるミスではなく、意図的にキム・ミンジェを貶めた」という怒りの声を紹介している。

　自国のスターへの酷評に納得ができないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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