［WEリーグ20節］千葉L ２－２ 大宮V／５月６日／国立競技場

　大宮アルディージャVENTUSは５月６日、WEリーグ第20節でジェフユナイテッド市原・千葉レディースと国立競技場で対戦した。

　30分に髙橋美紀のミドルシュートで先制した大宮Vが、多くの時間帯で主導権を握った。しかし、前半終了間際と89分に失点。それでも、後半のアディショナルタイムに西尾葉音が同点弾を奪い、２－２の引き分けに持ち込んだ。

　国立には２万6,605人が集まり、WEリーグ史上最多の観客数を記録したメモリアルなゲームを、2021年の大宮V結成当初から中心選手のMF仲田歩夢は以下のように振り返った。

「国立で試合ができるのは、なかなかあることじゃないので、すごく貴重な経験でした。でも、試合は勝ち切りたかった。自分も68分に途中で交代して、少し不完全燃焼で、出しきれなかった部分があります。でも、最後に交代で出場した選手が点を取って、引き分けに持ち込めたのは、チームとしても良いところ。最後までピッチで戦ってくれた選手たちに感謝しています」
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　仲田は宮城県の名門・常盤木学園高出身で、世代別の日本女子代表にも名を連ねた。そんな31歳のMFが国立で試合をするのは、2012年に日本で開催されたU-20女子ワールドカップ以来。当時の“ヤングなでしこ”で活躍した仲田は、「国立が新しくなってからは初めてプレーしました」という。

「国立という舞台はサッカーをやってる以上、特別な場所ではあるかな。私世代の選手なんかは特にそう思います。こうやって国立が新しくなって、すごく規模も大きくなって、こうやって人もたくさん入ってくれるなかでプレーができたのは、とても幸せだなと思います」

　仲田自身にとっても、チームにとっても貴重な経験だった。

「アウェーゲームということもあって、（ホーム開催の）ジェフさんの力が大きいかなと思いますけど、大宮のサポーターの皆さんもすごくたくさん集まってくれて、ジェフさんに負けない応援をずっとしてくれていた。だからこそ、今日は必ず勝ちたかったのですが、引き分け。最低限の結果だったかなとは思うのですが、すごくVENTUSにとって良い経験だったと思います」

　続けて、「今日、見に来てくれた人たちも、それ以外の人たちも、もっと大宮にも興味を持ってくれる人が増えたらいいな」と願った。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト編集部）

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