先のアジア・チャンピオンズエリート（ACLE）準々決勝で、アル・ヒラルに０－７の完敗を喫し、日本でも話題となった光州FCの指揮官がKリーグで衝撃的な行動をし、物議を醸している。

　５月５日に行なわれた金泉尚武戦の前半終了直後、先制点を決めた自チームのオ・フソンに掛け寄ると、激しく叱責し、なんと突き飛ばしたのだ。

　韓国メディア『スポーツ京郷』は「指導かいじめか？イ・ジョンヒョ監督が子供の日に失態」と見出しを打ち、「子供たちに夢と希望を与えるはずの子供の日に、不適切な出来事が起きた」と報じた。

「ハーフタイムのホイッスルが鳴るや否や、ベンチから誰かが飛び出してきて、周りの人を振り払いながら選手を激しく突き飛ばした。サッカーではよくある、観客の乱入や両チームのベンチの行為ではない。犯人は監督自身だった」

「Kリーグのヒット商品と称される光州のイ・ジョンヒョ監督が、試合中の落胆したプレーに興奮したかのように、チームの選手を激しく突き飛ばすという異様な光景が、子供の日に生中継された」
【画像】激昂した光州指揮官が選手を突き飛ばす衝撃シーン

　記事は当該のシーンについて、こう伝えている。

「オ・フソンのプレーに、イ・ジョンヒョ監督は不満を露わにした。苛立ちを露わにオ・フソンにジェスチャーをし、副キャプテンのイ・ガンヒョンが制止するも、オ・フソンに近づき、肩を強く掴んで叱責した。そして、強く押し倒した。光州の選手たちは、遅ればせながら監督を両脇から抱き抱え、ロッカールームに向かった。オ・フソンはまるで途方に暮れたようにフィールドをうろつき、そのまま立ち去った。この場面の一部始終が放送され、大きな物議を醸した」

　同メディアは、「選手を指導するうえでの正常な行動とは到底言えない。プロ選手であっても、ミスがあれば叱責を受けるのは当然だが、観客の前で感情的に振る舞い、選手を露骨に侮辱した」と問題視している。

「暴力に近いとも取れるこの行為は、『職場いじめ』と解釈される可能性がある。観客席から見えないロッカールームで選手にタオルを投げつけることも暴力にあたる。プロバスケットボールでは、このような行為を行なった監督は解雇されている」