リーズの年間最優秀選手に選ばれ、ゴールのひとつはシーズンベストに選出された。プレミアリーグ昇格を果たしたチームにおいて、田中碧の貢献度は計り知れない。決して高額でない移籍金で加入したイングランド初挑戦の選手だったことを考えれば、評価がさらに高まるのは当然だろう。
【動画】クラブ年間最優秀ゴールに輝いた田中碧のスーパーミドル弾！
　専門サイト『Leeds United News』は５月５日、今シーズンのリーズ選手たちの採点記事を掲載。田中には、満点だったジョー・ロドンに続くチーム２位タイとなる９点がつけられた。

　同メディアは「タナカがシーズン最高の補強だったという声は多いだろう。チームに対する変革の効果を考えれば、それは完全に正しい」と評している。

「オールラウンドなMFは、原動力となって力強いスタートを支え、中盤で素晴らしい仕事をした。守備力に加え、正確な前方へのパスとゴールへの目をもたらした。しかも、それがすべてたった300万ポンド（約６億円）で、だ」

　一方、同メディアの記者たちが選んだチームの今季ベスト補強でも、田中は２人の記者から選出された。ひとりは「ダニエル・ファルケ監督はシーズン中、昨季の前にもタナカを獲得したかったと話したが、それも当然だ」とたたえている。

「今では市場価値がやすやすと最低2000万ポンド（約38億円）に達するだろう。おそらく、チャンピオンシップ最高のMFだ。それを340万ポンド（約６億5000万円）で獲得したんだよ。ファルケ監督は称賛に値する。イングランドサッカーに完璧に適応したタナカも同様だ」
 

　また、別の記者は「ベスト補強となるべきは、中盤のマエストロだ。リーグ全体でも最高の補強だろう」と称賛している。

「ほぼすべての試合で中盤の底からテンポをつくり出す格を示した。見事な安定感で、クオリティは否定しようがない。タナカはリーズというマシンのひとつの部品というだけでなく、すぐにそのエンジンとなって、シーズンを通じてチームを走らせ続けた」

「これだけの金額だったのは、まったくもって掘り出し物だった」

　移籍初年度のインパクトは大だった。来季は、プレミアリーグという大舞台での活躍が期待される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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