遠藤航が所属するリバプールは５シーズンぶり20回目のリーグ制覇を成し遂げた。

　日本代表MFは、プレミアリーグでの出場は17試合で、スタメンは一度もなく、プレータイムは157分間のみだった。

　それでも、試合の終盤に投入される“クローザー”として活躍。黙々とプレーをこなすプロフェッショナルな姿勢は、アルネ・スロット監督、チームメイト、そしてファンから高い評価を受けてきた。

　31歳のDFアンドリュー・ロバートソンも絶賛するひとりだ。リバプールの専門サイト『ROUSING THE KOP』によれば、チーム内で「影のヒーロー」を問われると、「理学療法士、マッサージ師、医師、厨房スタッフなど、裏方で働くすべての人々が休みなく働いてきたと思う」と話し、こう力説した。

「選手に焦点を当てるなら、毎週のようにハードなトレーニングをこなしながらも、週末に成果が出せなかった選手たちだ。今シーズン、もっとプレーしたかったはずで、時にフラストレーションを感じながら、もう少し出場時間が欲しいと願っている選手が何人かいた」

「しかし、ほとんどの試合で先発出場する選手たちを彼らが後押ししてくれなければ、僕たちはここまで来られなかっただろう。ワタル、ハービー（・エリオット）、ジャレル（・エリオット）など、彼らは常にチームに貢献する準備ができている。それを当然のことと思ってはいけない」

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　スコットランド代表の主将は「良いスカッドと良い姿勢がなければ、何も勝ち取れない。彼らに感謝すべきだ。厳しい状況だったことは分かっているが、それでも彼らは我々と共に戦い抜いてきた」と熱く語り、こう賛辞を続けた。

「この優勝は、シーズンを通して一度も欠場していないフィルジル（・ファン・ダイク）のような選手たちと同じくらい、彼らのおかげだ。これはまさにチーム全体のパフォーマンスであり、今シーズンは全員が貢献してきた。だからこそ、みんなで一緒に祝うんだ」

　優勝が決定した直後、そのロバートソンと遠藤は、GKアリソン・ベッカーと３人でしばしの間、抱き合っていた。そこに主将のファン・ダイクが加わった。レギュラーも控えもない、チーム全員で勝ち取った優勝を象徴するような、感動的な一コマだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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