韓国の光州FCは現地４月25日にサウジアラビアで開催されたアジア・チャンピオンズリーグエリ―ト（ACLE）の準々決勝で、地元のアル・ヒラルと対戦。欧州で活躍したタレントをずらりと揃えたサウジの雄に圧倒され、０－７の惨敗を喫した。

　韓国メディアは、準々決勝以降の“中立地”一斉開催が、なぜサウジアラビアなのかと不満を訴えている。

『SPOTV NEWS』は「アジアチャンピオンズリーグに基盤なし。大金持ちなら大成功。明らかに『サウジを支援』と見出しを打った記事を掲載。「基礎が消えてしまった。今ではサウジアラビアのための大会になっている」と嘆いた。

「Kリーグ１の光州FCは準々決勝でアル・ヒラルに０－７で大敗を喫した。それは避けられない敗北だった。アル・ヒラルは2023年以来、サウジアラビアの政府系ファンドの資本力を活かして、ヨーロッパのスーパースターを獲得してきた。そのおかげで、現在のチームにはアレクサンドル・ミトロビッチ、ルベン・ネベス、ジョアン・カンセロ、カリドゥ・クリバリなど、ヨーロッパで先発としてプレーした経験のある選手が多数いる」

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「アル・ヒラルの選手全体の市場価値は１億8000万ユーロだという。一方の光州はわずか860万ユーロだ。この価値の差を縮めるのは容易ではない。サウジアラビアのクラブは、アジアは言うまでもなく、ヨーロッパのビッグクラブに匹敵するほどの莫大な資金を持っている。 Kリーグ１のチームがサウジアラビアと同額の資金を投資するのは現実的に難しい」

　同メディアは、「このコンペティションは基盤さえを失ってしまった。チームの規模だけでなく、資金が多ければ競争で有利になる。準々決勝に進出した全チームは、中立地開催という名目で、ある国で１試合を戦うことになる。そしてその国はサウジアラビアだった。これは理解できないやり方だ。ホーム＆アウェー形式は消滅した。それは、サウジアラビアのクラブが絶対的に有利な立場を占めざるを得ない構造だ」と苦言を呈している。