現地時間４月17日に開催されたヨーロッパリーグ（EL）準々決勝の第２レグで、マンチェスター・ユナイテッドは、リヨンと本拠地オールド・トラフォードで対戦。第１レグは２－２で引き分けたなか、延長戦の末に５－４で制し、２戦合計７－６でベスト４進出を決めた。

　逆転されたら、逆転し返す――。記憶に残る大シーソーゲームとなった。

　プレミアリーグで14位のユナイテッドは、リーグ・アンで４位のリヨンを相手に、10分にマヌエル・ウガルテ、45＋１分にディオゴ・ダロが得点し、前半で２点を先行する。しかし、71分と78分に失点。同点に追いつかれて延長戦へ。すると、相手は退場者を出し、数的優位にもかかわらず、105分と110分に被弾し、２－４とされてしまう。

　厳しい状況に追い込まれたものの、114分にブルーノ・フェルナンデスがPKでゴールを奪ったのを皮切りに、土壇場で猛反撃。120分にコビー・メイヌーが同点弾、120＋１分にハリー・マグワイアが逆転弾を挙げ、超劇的勝利を収めた。
【動画】超劇的！渾身のヘッドで逆転弾！

　渾身のヘッドでオールド・トラフォードを熱狂させたマグワイアは試合後、UEFAのインタビューに対応。大興奮した様子で次のように語った。 

「辞書で『狂気』を引くと、おそらくこの試合のように表現されるだろう。クレイジーな試合で、信じられないような結果に終わり、多くのファンに素晴らしい思い出を作れた。彼らを幸せにし、良い面も悪い面も含めて、たくさんの話題を提供できた」

　32歳のイングランド代表DFはそのうえで、自身の得点シーンをこう振り返った。

「頭で決めるのは、足で決めるよりずっと簡単だ！素晴らしいゴールだったよ。（カゼミーロの）素晴らしいボールが飛んできて、ファーに流し込んだんだ。本当に嬉しいよ」

　チームメイトのレニー・ヨロは、マグワイアに対して「トップディフェンダーであり、トップガイだ。９番のフィニッシュだった」と口に。時に９番の仕事もやってのける、背番号５の鮮烈なパフォーマンスが、ユナイテッドに今季の希望を残した。

　国内でまさかの順位に沈む今、ELはラストホープだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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