反撃したい大宮はフレッシュなメンバーを投入。63分に阿部来誠と中野克哉に代えてガブリエウと杉本健勇を、さらに65分にはカプリーニと富山貴光を下げてオリオラ・サンデーと藤井一志をピッチに送り込んだ。すると交代策がハマり、82分、左サイドの崩しから杉本が見事なヘッドで同点弾を突き刺した。

　これで息を吹き返した大宮は杉本を中心にFC東京に襲いかかる。しかし、１-１に追いついた勢いそのままに何度も敵ゴール前に迫ったが、得点に届かず90分で決着をつけられなかった。

　そして延長戦、地力を見せつけたのがFC東京だった。98分、最終ラインの裏に抜け出したM・ヒアンがGKもかわして無人のゴールに流し込むと、105＋１分にも加点してハットトリックを達成したのだ。

　結局、このままFC東京が３-１で勝利。波乱は起きず、J１の意地を示す形となった。

　ちなみに、注目の15歳、北原慎（FC東京）は16分に股抜きパス、22分に左足で際どいシュートを放つなど、113分まで確かな存在感を放った。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）
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