「監督やクラブが悪いという話が許せなくて」
元日本代表FWの柿谷曜一朗氏が、那須大亮氏のYouTubeチャンネルに出演。徳島ヴォルティスで過ごした2023シーズンからの2年間を振り返った。
2006年にセレッソ大阪でプロキャリアをスタートした柿谷氏は、その後、徳島やスイスのバーゼル、名古屋グランパスでも活躍し、23年に徳島に復帰。昨季限りで現役を退いた。
新任のベニャート・ラバイン監督が指揮を執った23年、チームは序盤から低迷。クラブや監督への批判が沸き上がるなか、柿谷氏は試合後に一部のファン・サポーターと言い合いになることもあった。
なぜ、そのような行動に出たのか。
「勝つために準備して、勝つために応援しているはずなのに、どうしても負けた時の用意をしている、負けを見に来ている。『どうせ負けるんだろう』と、負けた後のことを準備してスタジアムに来ているような気もしていたんですよ。
もちろん『そんなことはない』と、みんな言うと思います。だけど、本気で選手を応援しているとは思いますけど、クラブや社長を批判した声が、すごく上がってきていて。誹謗中傷は、ほぼ全員サッカー選手は受けたことがり、僕は何度も経験しています。正直、その気持ちは分かりません。
だけど、そうさせてしまっているのは選手なのですが、どうしてか、監督やクラブが悪いという話になってしまっていた。僕はそれが許せなくて、ああいう態度をとってしまったんですよ。正直、自分でも何を言ってるか分からないし、何で言ったのかも分からないんですけど、それが一番許せなかったんですよ。
若い選手たちに嫌な思いもしてほしくない。最悪、俺がいっぱい言われて俺のメンタルが(うなだれる仕草をしながら)こうなることはないので、全部受け止めてやる。選手のせいだけにしてほしかったのが本音」
【画像】U-18Jリーグ選抜を務めた柿谷曜一朗を特集!
2006年にセレッソ大阪でプロキャリアをスタートした柿谷氏は、その後、徳島やスイスのバーゼル、名古屋グランパスでも活躍し、23年に徳島に復帰。昨季限りで現役を退いた。
新任のベニャート・ラバイン監督が指揮を執った23年、チームは序盤から低迷。クラブや監督への批判が沸き上がるなか、柿谷氏は試合後に一部のファン・サポーターと言い合いになることもあった。
なぜ、そのような行動に出たのか。
「勝つために準備して、勝つために応援しているはずなのに、どうしても負けた時の用意をしている、負けを見に来ている。『どうせ負けるんだろう』と、負けた後のことを準備してスタジアムに来ているような気もしていたんですよ。
もちろん『そんなことはない』と、みんな言うと思います。だけど、本気で選手を応援しているとは思いますけど、クラブや社長を批判した声が、すごく上がってきていて。誹謗中傷は、ほぼ全員サッカー選手は受けたことがり、僕は何度も経験しています。正直、その気持ちは分かりません。
だけど、そうさせてしまっているのは選手なのですが、どうしてか、監督やクラブが悪いという話になってしまっていた。僕はそれが許せなくて、ああいう態度をとってしまったんですよ。正直、自分でも何を言ってるか分からないし、何で言ったのかも分からないんですけど、それが一番許せなかったんですよ。
若い選手たちに嫌な思いもしてほしくない。最悪、俺がいっぱい言われて俺のメンタルが(うなだれる仕草をしながら)こうなることはないので、全部受け止めてやる。選手のせいだけにしてほしかったのが本音」
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その後、8月にラバイン監督は解任され、吉田達磨監督が後任となり、徳島は15位でJ2残留を果たす。ただ翌年、開幕3連敗でスタートダッシュに失敗すると、3月31日に吉田監督が解任され、岡田明彦強化本部長も同日付で辞任。その直後に、MF島川俊郎やMF西谷和希が退団した。
そんななか、柿谷氏は3月30日の試合後に吉田監督やチーム全員のまとまりを称えるコメントをする。それに対して大きな批判が巻き起こり、4月6日に自身のインスタグラムで弁明する事態になった。
「雰囲気良く練習し、チームとしてまとまって。でも試合には勝てない。サッカーは、そんなもんじゃないですか。その時も、また勝っていないのは選手が悪い、だけど、批判が最初に来ないんですよ。俺には多少、来ていた部分はあったけど」
その後、増田功作監督が率いたチームは持ち直し、8位でフィニッシュ。状況が改善されていくなかで、柿谷氏は何を感じていたのか。
「熱く言いすぎたかな、重かったな、俺の気持ちも。結局、勝てば誰も文句を言わないですけど、俺はけっこう、想いを持って(徳島に)帰ってきた。ちょっと俺の想いはいらなかったというか、徳島のためにはならなかったなと思い始めて」
複雑な胸中で戦っていた“ジーニアス”は、続けて「こうやって僕が言うと、『いや、そんなことないよ。色んなとこで助けになったよ』って言ってくれる人はいますけど、自分を評価する時に、ヴォルティスのためには何もできなかった」としみじみと語った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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そんななか、柿谷氏は3月30日の試合後に吉田監督やチーム全員のまとまりを称えるコメントをする。それに対して大きな批判が巻き起こり、4月6日に自身のインスタグラムで弁明する事態になった。
「雰囲気良く練習し、チームとしてまとまって。でも試合には勝てない。サッカーは、そんなもんじゃないですか。その時も、また勝っていないのは選手が悪い、だけど、批判が最初に来ないんですよ。俺には多少、来ていた部分はあったけど」
その後、増田功作監督が率いたチームは持ち直し、8位でフィニッシュ。状況が改善されていくなかで、柿谷氏は何を感じていたのか。
「熱く言いすぎたかな、重かったな、俺の気持ちも。結局、勝てば誰も文句を言わないですけど、俺はけっこう、想いを持って(徳島に)帰ってきた。ちょっと俺の想いはいらなかったというか、徳島のためにはならなかったなと思い始めて」
複雑な胸中で戦っていた“ジーニアス”は、続けて「こうやって僕が言うと、『いや、そんなことないよ。色んなとこで助けになったよ』って言ってくれる人はいますけど、自分を評価する時に、ヴォルティスのためには何もできなかった」としみじみと語った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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