現地時間４月８日に開催されるチャンピオンズリーグ（CL）準々決勝の第１レグで、前回王者で史上最多15度の優勝を誇るレアル・マドリーは、冨安健洋（怪我で離脱中）が所属するアーセナルと敵地で対戦する。注目の一戦の前日に、ティボー・クルトワがマドリーの選手を代表して会見に出席した。クラブ公式サイトが発言を伝えている。

　32歳のベルギー代表GKは、怪我で直近の数試合を欠場している。ただ、アーセナル戦の出場に支障はない。「僕は良い状態だ。ちょっと問題はあったけど、ルーティーン的なものだ。何度かトレーニングしたし、大丈夫だよ」と自らにゴーサインを出した。

「シーズンの初めに内転筋を２度痛めた。１つは度重なる打撃によるもので、もう１つはおそらく先発が早すぎたせいだ。その後は些細な問題があっただけだ。リスクを冒さないためにも、土曜に復帰せず、明日の試合を待つことにしたんだ」
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　アーセナルはCLにおいて、２年間ホームで負けていない。その事実を聞いた際には、「それは知らなかった」と伝えたうえで、「あまり変わることはないと思う。僕らが15回チャンピオンズリーグのトロフィーを勝ち獲ったと言っても、何も変わらないようなものだ」と平常心を強調した。

「彼らはホームで強いけど、リバプールもそうだったなかで、僕らは（一昨季に）５－２で破っている。彼らが良いプレーをするのは分かっているよ。試合に勝つために努力しなければならない。とてもタフな試合になる」

　先日にはベルギー代表のチームメイト、ケビン・デ・ブライネが、マンチェスター・シティ退団を発表した。クルトワはこの件にも触れ、労いの言葉とともに、エールを送った。

「彼はベルギー代表でも、プレミアリーグでも最高の選手の１人だ。シティで６度のリーグ制覇を果たしている。僕らは代表チームで多くの瞬間を共有してきた。彼が別の場所に行くと聞いてもあまり驚かない。彼は信じられないような選手だし、最高の状態でワールドカップに臨んでほしい」

　監督との確執を経て、ベルギー代表に復帰し、自身も北中米ワールドカップを見据えるクルトワは、アーセナル撃破に導けるか。200センチの名守護神が、エミレーツのゴール前に立ちはだかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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