４月５日に行なわれたJ１第９節、横浜F・マリノス対東京ヴェルディを視察した日本代表の森保一監督は、試合後の取材で、今年７月に韓国で開催される東アジアE-１サッカー選手権のメンバー選考に言及した。

　指揮官は「代表ウィークではないので、世界的に見ると選手の招集は難しいかなと思います。国内組中心のチーム編成になると思います」と前置きしたうえで、海外組を招集する可能性を示唆した。

「（代表ウィーク外の活動のため）交渉にはならないんですけど、ヨーロッパで、海外組であれば、これまでなかなか呼べなかった選手を招集させてもらうために、クラブにお願いをするというところはある。一度おうかがいを立てたなかで、可能であれば。お願いベースです」

　この発言に韓国メディア『Xports News』が反応。「日本代表、韓国で優勝へ前代未聞の決断だ。欧州組招集も検討。監督が全力で臨むと表明」と驚きをもって伝えた。

「日本は、韓国で開催されるE-１選手権（東アジアカップ）に全力で臨む方針だ。日本代表の森保一監督は、欧州でプレーする選手を招集する考えを明らかにした。この大会でこれまで代表に招集されていない選手の実力を確認し、来年に開催される2026年北中米ワールドカップに備える考えだ」

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　同メディアは「日本がE-１選手権に欧州組を招集すれば、2003年以来22年ぶりとなる」と報じている。

「東アジアカップはA代表チームが戦う大会だが、FIFAが公式に定めたAマッチ期間には開催されないため、原則として海外選手の強制招集はできない。そのため、ソン・フンミン、イ・ガンイン、キム・ミンジェ、イ・ジェソン、ファン・インボムなど代表チームの中心選手は大会に参加できない」

「日本も韓国同様、これまでJリーグで好成績を収めた選手でメンバーを組んできた。しかし、森保監督はこれまで招集できなかった欧州選手の実力を確認するため、クラブに選手招集を要請する予定だ」

　記事は「日本には欧州でプレーする選手が多く、欧州組だけで代表チームを組めるほどだが、欧州組全員が代表に招集されるわけではない。森保監督は東アジアカップを、代表に招集されていない選手のコンディション確認や、ワールドカップに向けて代表メンバーに入れられる選手がいるかどうかの判断に活用するようだ」と締め括っている。

　地元開催で優勝を目論む韓国のメディアは、日本の動きを警戒しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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