「韓国を率いるホン・ミョンボ監督は“依存の沼”に陥っている」

　こう母国メディア『スポーツワールド』が伝えた。

　グループBで首位を走る韓国代表は、３月に開催されたワールドカップのアジア最終予選、第７節と第８節で連続のドロー。20日のオマーン戦はファン・ヒチャンのゴールで先制も追いつかれ、25日のヨルダン戦は開始５分にイ・ジェソンの得点で先手を取ったが、その後に被弾し、いずれもホームで１－１の痛み分けに終わった。

　勝点３を積み上げて早々に予選突破を決めたいなか、足踏みが続いている現状に危機感をつのらせる同メディアは、「一部の選手に依存している」と懸念点を挙げた。

「最終予選の８試合（４勝４分）を見れば、FWソン・フンミン（トッテナム）、MFファン・インボム（フェイエノールト）、DFキム・ミンジェ（バイエルン）という攻守の要が１人でも欠けると、その穴は明らかだ。

　問題はこれで終わらない。これらの選手を中心に戦略と戦術が集中するため、再び単調に陥る。選手配置の柔軟性の欠如、変化と即興への対応力の欠如などの問題が生じる。ワールドカップ本戦を準備しているチームなら、現状をしっかりと診断し、適切な対応策を見つけなければならない。そのすべてはホン・ミョンボ監督の手にかかっている」
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　一方、グループCで首位を独走し、すでにW杯出場を決めた日本と比較も。攻守における結果の差に言及した。

「それは得点結果にも表れている。韓国は最終予選の８試合で計14ゴール。グループCで24ゴールを決めた日本に比べると低い。守備も同様だ。代表チームは８試合で計７失点。１試合１失点に近い。実際、最近の予選では５試合連続で失点している。これは、８試合で２失点だった日本とは対照的だ」

　これらの原因のひとつには、「試合状況に応じた即興が一切なく、既存のシステム内で選手交代のみを行なっていること」があると改めて強調する。

「攻撃をリードするソン・フンミン、試合調整とビルドアップを担当するファン・インボム、守備を統括するキム・ミンジェは事実上固定されている。試合のパフォーマンスはこの人たちによって決まる」

　続けて、「ソン・フンミン、ファン・インボム、キム・ミンジェに代わる選手はいない。これは明白だ。彼らは“代替不可能”と言われる選手。そうだとすれば、資源ではなく戦術で代替策を見つけなければならない」としたうえで、「W杯本戦で彼らの負傷が突然起こる可能性もある。第７戦と第８戦でのホン監督の対応力は不合格だった」と厳しく指摘した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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