衝撃の結末だ。北中米ワールドカップ・南米予選でアルゼンチンとブラジルが前者のホームで対戦。前回W杯王者が南米のライバルに４－１で圧勝。本大会行きも決めている。

　ブラジルは無念の完敗。母国メディア『globo』が「ブラジルはアルゼンチンに圧倒され、ブエノスアイレスで歴史的な敗北を喫した」と報じれば、米ネットワーク『ESPN』もこのビッグマッチを取り上げ、「混乱したブラジルは宿敵アルゼンチンに打ち負かされる」と見出しを打ち、次のように伝える。

「ある意味、これは１－７よりもひどかった。少なくとも 11 年前のワールドカップ準決勝でドイツに敗れたことは、数分間の狂気の沙汰で感情が崩壊したせいだと言える。しかし、火曜日の１－４は、1964年以来のライバルに対する最大の敗北であり、90分間の容赦ない屈辱だった」

　記事では試合内容を振り返ったうえで、「両チーム間の隔たりは恐ろしいほどだった」とし、「ここで問題なのは、個人として見れば、多くのブラジルの選手はアルゼンチン代表の一員として相応しいということだ」とも。

「ブラジルには、世界中のどのチームも誇りに思えるようなゴールキーパー、センターバック、ウイングがいる」と評価。だからこそ「こんなに優秀な選手を擁するチームが、どうしてこんなにひどいのか？ アルゼンチン戦の結果は驚くべきものだ」と記す。
【動画】宿敵をホームで撃破！ Argentine対Brazilハイライト

　矛先はチームを率いるドリヴァウ・ジュニオール監督に向けられる。

「CBF （ブラジル・サッカー協会）内の政治的な内紛で、アンチェロッティ監督に逃げられた後、ドリヴァウ監督が選ばれた。多くのファン、特に年配のファンは、外国人監督が来なかったことを喜んでおり、ドリヴァウ監督は１年前に相当な支持を得て監督としての任期を開始した。

　しかし、その支持は今や消え失せてしまった。ドリヴァウ監督は12か月間、チームが進化していると主張してきたが、それはフィールド上を見る限り裏付けられていない」

　とりわけ「重要なミドルゾーンに問題があるのは事実」と指摘し、「それは監督の責任だ。チームにおける感情のバランスの欠如もドリヴァウのせいだ」と非難する。

　予選で14試合を終え、ブラジルは勝点21で４位。同メディアは「チームが次、６月にエクアドルで試合に臨む時、彼が指揮を執る可能性は低い」と展望した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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