2025年３月25日、北中米ワールドカップのアジア最終予選でサウジアラビアとスコアレスドローだったホームゲームを終えて、日本代表のディフェンスリーダー・板倉滉は「強いし、足もとの技術もあるし」とひとりの若手をそう評した。
「最終予選で緊張感もあったはずですが、試合にアジャストしていたし、淡々と良いプレーをしていて頼もしいなと」
板倉が頼もしいと感じた選手が、この日A代表で初スタメンを飾った高井幸大だ。３バックの右に入った192センチの20歳DFは安定した守備でサウジの攻撃を封じつつ、ボールを持てば落ち着いた配給で組み立てにも関与した。彼の横でプレーしていた板倉は「マイナス面がない」と絶賛している。
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「能力の高い選手」
「攻撃時には相手を見てプレーできていて、対人守備も問題ない。マイナス面がなくて、能力の高い選手です」
９分に前田大然がポスト直撃のシュートを放った場面も、そのきっかけを作ったのは高井の田中碧へのパスだった。谷口彰悟や冨安健洋ら怪我人がいる最終ラインにとって、高井の台頭は文字通り「頼もしい」。
取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）
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