［北中米W杯アジア最終予選］日本 ２－０ バーレーン／３月20日／埼玉スタジアム2002

　日本がバーレーンを下し、８大会連続のワールドカップ（W杯）出場を決めた一戦で、気になったことがある。レフェリングだ。

　記者席から見ていて、ファウルに映ったが、ノーファウルで流された場面が複数回あった。森保ジャパンの選手たちが不満を露わにするだけでなく、温厚なイメージの森保一監督が、かなり大きなジェスチャーで抗議する姿も非常に印象的だった。

　プレーしていて、自分の中でズレは感じたのか。足同士の接触があって突破を阻まれるも、カタール人主審の笛は鳴らず、怒りを爆発させていた南野拓実（モナコ）に話を訊いた。

「この審判、前半から結構流すなっていうのは思っていました。自分の感覚だから分からないですけど...相手側にすぐ笛を吹くのと、相手のスローインで10メーター前に歩いても何も言わず、僕らがフリーキックをやる時に２メーター位置が違うだけでやり直しをさせられたりしました。だけど、あるあるっちゃあるあるなので。あの時は熱くなりましたけど、カードをもらわなくて良かったです」
【画像】日本代表のバーレーン戦出場16選手＆監督の採点・寸評を一挙紹介！ ２選手に７点台の高評価。MOMは１G１Aの20番

　やはり、普段プレーするリーグ・アンとは違う、W杯予選特有のものがあるのか。さらに尋ねると、南野はこう結論付けた。

「アジアの...あんまり...難しいですね。レフェリーと選手は常に不満があったりとか、レフェリーもあるでしょうし、難しいですけど、チームが勝つことが１番なので、それができれば、僕はレフェリーがどういうジャッジをしてもオッケーかなと思います」

　Jリーグでも「昨年までファウルだったものが、ノーファウルで流される」という声が少なからず上がっており、議論を呼んでいる。ただ、南野の「チームが勝つことが１番。勝てれば、レフェリーがどういうジャッジをしてもオッケー」という考え方は、ある種、究極の答えと言えそうだ。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

【記事】［日本代表］なぜ佐野海舟らを招集せず、故障明けの守田英正を選出したのか。森保監督にずばり質問「佐野を含めて…」

【記事】「日本がこれをするのか？」「アジア初の挑戦だ」森保ジャパンのW杯“ポット１狙い”に韓国メディアが驚き！「壮大な夢を抱いている」

【画像】絶世の美女がずらり！ Ｃ・ロナウドの“元恋人＆パートナー”たちを年代順に一挙公開！