本来の力を下回る出来で批判も浴びた。だが、指揮官の信頼は変わらない。

　リーズに所属する田中碧は３月９日、チャンピオンシップ（イングランド２部）第36節ポーツマス戦で先発出場し、68分までプレーした。ボールロストも目立つ低調なパフォーマンスにとどまり、チームが０－１で今季４敗目を喫したこともあり、厳しく評価されている。

　現地メディアは、SNS上で「今日はひどかった」「今日は中盤がなかった。タナカのプレーは見てきた中で最悪だった」といった声が上っていると紹介していた。

　ただ、今シーズンの田中の貢献は周知のとおりだ。10月にレギュラーポジションを手にしてから、安定したパフォーマンスで中盤に欠かせない主力に成長。移籍金額の低さもあり、今季最高のお買い得補強のひとりとして称賛されてきた。

　それもすべて、イングランド挑戦１年目で成し遂げてきたことだ。それだけに、リーズ専門サイト『Leeds United News』によると、ダニエル・ファルケ監督は日本代表MFを擁護している。

　同メディアによれば、１日のWBAと戦では田中を叱責する場面が話題となったファルケ監督は３月10日、次節のミルウォール戦を前にした会見で、「我々が攻守両面で効果的でなかったのは少し残念だ。タナカのような選手がいるときはね」と話した。

「イングランドで１年目だ。彼は我々にとって素晴らしかった。彼も素晴らしくあろうと望んだが、何度かボールを失ったね。だが、問題はない。彼の日でなければ、60分で交代させられる。ベストの日じゃなかったときに批判しないことが重要だ」

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　プレミアリーグ昇格に向け、前節終了時点で首位を維持しているリーズだが、ポイントではシェフィールド・Uに並ばれた。３位バーンリーとは２差だ。再度のつまずきは許されない。

　それだけに、ミルウォール戦は重要な試合となる。Leeds United Newsは、イーサン・アンパドゥが負傷していることもあり、田中のスタメン出場は「疑いない」と報じた。田中とチームは雪辱を果たせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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