リバプールを懸命に追ってきたアーセナルだが、その背中が見えなくなってきた今、求められることは何か。

　現地時間３月９日に開催されたプレミアリーグ第28節で、冨安健洋（怪我で離脱中）が所属する２位のアーセナルは、15位に低迷するマンチェスター・ユナイテッドと敵地で対戦。45＋２分にブルーノ・フェルナンデスにFKで先制点を許した後、74分にデクラン・ライスが同点弾を挙げたが、勝ち越し点までは奪えず、１－１で終わった。

　アーセナルはこれでリーグ戦３試合未勝利となり、１試合消化の多いリバプールとの勝点差は「15」に。気掛かりなのは得点力だ。直近のチャンピオンズリーグでこそ、PSV相手に７発を叩き込んだものの、リーグ戦に限れば、３試合でわずか１ゴールに留まっている。

　逆転でのリーグ制覇はもはや絶望的な状況のなか、元ユナイテッド主将ロイ・キーン氏が、英衛星放送『Sky Sports』でこう提言した。

「切れ味がなく、ゴールを決められないのなら、リバプールとの差を縮めることなど忘れてしまえ。背後から迫ってくるチームのことをもっと心配すべきだ」
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　また、アーセナルのレジェンドOBポール・マーソン氏も同様の考えを示した。

「首位よりもリーグ５位の方がアーセナルに近い。今は（チャンピオンズリーグ出場圏内の）トップ４フィニッシュに集中しなければならない。そこは少しタイトになり始めているし、マンチェスター・シティは今、良い試合もしている。現在５位のシティがアーセナルに追いついても、私は驚かないよ」

　ミケル・アルテタ監督が率いて６年目のアーセナルは、本望ではないが、３年連続での２位フィニッシュがミッションになりそうだ。キーン氏は２位が続いている点に関しては、「彼らはここ数年、よくやっているし、進歩している。でも次のステップが最も難しいんだ。アーセナルからすれば２位では意味がないはずだ。タイトルを獲りたいだろう」と伝えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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