現地時間３月８日に開催されたブンデスリーガ第25節で、三好康児が所属する16位のボーフムは、伊藤洋輝を擁する首位のバイエルン・ミュンヘンと敵地で対戦。三好は出番なし、伊藤は左サイドバックで公式戦３試合ぶりに先発したなか、３－２で接戦を制した。

　思うように勝点を積み上げられず、下位に低迷するボーフムは、14分と28分にラファエウ・ゲレイロに得点を許し、２点を先行される苦しい展開に。それでも31分にヤコブ・メディッチが1点を返すと、42分には相手MFジョアン・パリーニャが一発退場になる。

　数的優位となったなか、51分にイブライマ・シソコが同点弾、71分にマトゥーシュ・ベロが勝ち越し点を挙げ、強敵を撃破。１部残留に向けて、非常に大きな勝点３を獲得した。

　バイエルンの公式サイトによれば、今季の途中からボーフムを率いるディーター・ヘッキング監督は、「序盤で０－３か０－４になるところだった。そうなれば、その時点で終わっていただろう。このチームは何度でも立ち上がる。（前半に３点を先行され、後半に３点を返した）ライプツィヒ戦でもそうだったし、今日もそうだった」と手応え十分の様子だ。
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　60歳のドイツ人指揮官はさらに、１－２で前半を終えた後、選手たちに伝えた言葉をこう明かした。

「ハーフタイムに私は、『いいかお前たち、ミュンヘンで10人を相手にプレーするチャンスは滅多にないぞ。謙虚になり過ぎず、もっと積極的に、もっと前線に出て、もっと早い時間から攻めなければならない』と言ったんだ。それが上手くいくのは監督の夢だ」

　一方で、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は「ボーフム、おめでとう。言い訳はしない。私たちは負けた」と素直に相手を祝福した。

　振り返れば、昨季もデュッセルドルフとの入れ替えプレーオフを大逆転で制し、奇跡的な１部残留を果たしたボーフム。再び、図抜けた生命力で生き残りを果たせるか。まずは２年連続でのプレーオフ行きを避けるために、16位を脱出したい。15位のザンクトパウリまでは、わずか２ポイント差だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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