セルティックが冬のマーケットで古橋亨梧をレンヌに売却し、代役となるストライカーを獲得できなかったとき、懸念する声が多かったのは当然だ。しかし、ここまでその心配は杞憂に終わっている。前田大然がCFとしてゴールを量産しているからだ。

　驚異的なスピードと運動量、労をいとわない献身性は高く評価されてきた前田だが、フィニッシュや決定力を批判する声も絶えなかった。だが、今季は公式戦39試合で25ゴールと爆発。自己ベストを塗り替えている。リーグ戦の得点ランキングでも２位タイに浮上した。

　レジェンドOBのジョン・ハートソンも前田を称えている。『The Herald』によると、『Go Radio Football Show』で「（古橋が）売却されて以降、その不在を埋めるのにマエダが素晴らしかったのは単純に事実だ」と話した。

「マエダを称賛したい。代表でCFをこなし、キョウゴがいたときも何度かその位置でプレーするのを見てきた。だが、今の彼は中央がベストポジションかのように示しているようだ」
【動画】ゴール量産！前田大然の圧巻２ゴール

　ハートソンは「私も『本当にキョウゴを1000万ポンド（約20億円）で売る必要があるのか？』と思った。ワールドクラスのCFだと思っていたし、セルティックではリーグ、CK、カップ戦決勝とあらゆるレベルでゴールを決め、トロフィーをもたらしていた。多くの試合に勝たせていた」と続けている。

「だが、今はマエダがステップアップしたようだ。キョウゴが去ってから、セルティックで絶対的な存在となっている。今の彼はCFとしてより責任を負うようになったと思う」

　さらに、ハートソンは「確かに彼はハードワークするし、素晴らしいエネルギーレベルだ。だが、称賛すべきはフィニッシュと得点力だよ。それが違いになっていると思う」と、前田の決定力向上にも賛辞を寄せた。

「以前はマエダといえばそのエンジンやパワフルさが話題だった。だが、得点力を称賛すべきだ」

　セルティックのエースとして絶賛されている前田。さらに好調を続けられるように願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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