アジア王者を目ざし、今は目の前の試合に全力を尽くす
U-20ワールドカップのアジア最終予選を兼ねるU-20アジアカップ。船越優蔵監督が率いる日本は準々決勝でイランをPK戦(1-1/4PK3)の末にくだし、上位4か国に与えられるW杯出場権を掴み取った。
その大一番で存在感を見せたのが、CBの喜多壱也(京都)だ。開始早々に先制点を与えたものの、以降は安定したプレーでチームに貢献。190センチのサイズを活かした空中戦の強さで屈強なイランのFW陣に対抗し、攻撃面でも得意のフィードで起点を作った。
CBでコンビを組んだ市原吏音(大宮)とともに120分間、集中力を切らさなかったのは賛辞に値する。喜多も手応えを口にした。
「空中戦は自信を持ってやっているし、自分の得意な部分を出せたのは良かったと思います」
試合後には家族や恩師、多くの友人からメッセージが届いたという。クラブでお世話になっている曺貴裁監督からも「おめでとう」という連絡があり、改めて成し遂げた偉業に実感が湧いた。
そして、何より嬉しかったのは、MF平賀大空(京都)からの言葉だ。クラブだけではなく、U-20日本代表では昨年9月のアジアカップ予選も一緒に戦った。今大会ではリストから漏れたが、身近な場所で競い合っている“友”からの連絡は心に沁みた。
「大空からは“ナイス”ってメッセージが来ていました。なので、今回のメンバー数名で動画を撮って大空に返事を送ったんです」
今回は選外になった平賀も一緒に戦っている。その気持ちは喜多も同じだ。
【画像】ワールドカップの出場権をかけてアジアカップに挑むU-20日本代表招集メンバーを一挙紹介!
その大一番で存在感を見せたのが、CBの喜多壱也(京都)だ。開始早々に先制点を与えたものの、以降は安定したプレーでチームに貢献。190センチのサイズを活かした空中戦の強さで屈強なイランのFW陣に対抗し、攻撃面でも得意のフィードで起点を作った。
CBでコンビを組んだ市原吏音(大宮)とともに120分間、集中力を切らさなかったのは賛辞に値する。喜多も手応えを口にした。
「空中戦は自信を持ってやっているし、自分の得意な部分を出せたのは良かったと思います」
試合後には家族や恩師、多くの友人からメッセージが届いたという。クラブでお世話になっている曺貴裁監督からも「おめでとう」という連絡があり、改めて成し遂げた偉業に実感が湧いた。
そして、何より嬉しかったのは、MF平賀大空(京都)からの言葉だ。クラブだけではなく、U-20日本代表では昨年9月のアジアカップ予選も一緒に戦った。今大会ではリストから漏れたが、身近な場所で競い合っている“友”からの連絡は心に沁みた。
「大空からは“ナイス”ってメッセージが来ていました。なので、今回のメンバー数名で動画を撮って大空に返事を送ったんです」
今回は選外になった平賀も一緒に戦っている。その気持ちは喜多も同じだ。
【画像】ワールドカップの出場権をかけてアジアカップに挑むU-20日本代表招集メンバーを一挙紹介!
チームはワールドカップに挑む権利は得た。次の目標はアジア王者だ。準決勝ではオーストラリアと激突。喜多も気を引き締める。
「ワールドカップを決めたから終わりではない。1回それは忘れる。アジアカップで優勝するために来ているので、勝たないと意味がない。オーストラリア戦も難しいゲームになると思うけど、チームが一つになれれば、準々決勝のイラン戦みたいに勝てると思う」
イラン戦の勝利に浸ることなく、今は目の前の試合に全力を尽くすことしか頭にない。喜多は言う。
「速い、強い、でかい。全部のチームがそうかもしれないけど、相手がどうであっても自分たちがやることは変わらないです。速くても巧くても、それ以上のサッカーをできれば日本の戦い方ができれば勝利を掴める」
身体を張った守備と自慢の左足のキックで日本を牽引できるか。チームのため、自分のため、仲間のため。そして、ここに来られなかった平賀のため――。「明日は大空のために頑張ります」。力強く宣言した背番号4は、新たな景色を見るべく、準決勝のピッチに立つ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】ニールセン新監督の初陣となる“SheBelieves Cup”! 強豪国との連戦に挑む日本女子代表招集メンバーを一挙紹介!
【画像】華やかなコスチュームでエール! 大会を彩る韓国女子サポを特集!
【記事】「狂ってる」「不公平だ」「神戸に謝罪と説明を」山東の撤退でACLEは大混乱!ヴィッセルがまさかの3→5位転落、韓国の浦項も非情のGS敗退か。AFCの“16強確定”投稿が大荒れ!「神戸は4位以内が確定したからターンオーバーをしたんだぞ」
「ワールドカップを決めたから終わりではない。1回それは忘れる。アジアカップで優勝するために来ているので、勝たないと意味がない。オーストラリア戦も難しいゲームになると思うけど、チームが一つになれれば、準々決勝のイラン戦みたいに勝てると思う」
イラン戦の勝利に浸ることなく、今は目の前の試合に全力を尽くすことしか頭にない。喜多は言う。
「速い、強い、でかい。全部のチームがそうかもしれないけど、相手がどうであっても自分たちがやることは変わらないです。速くても巧くても、それ以上のサッカーをできれば日本の戦い方ができれば勝利を掴める」
身体を張った守備と自慢の左足のキックで日本を牽引できるか。チームのため、自分のため、仲間のため。そして、ここに来られなかった平賀のため――。「明日は大空のために頑張ります」。力強く宣言した背番号4は、新たな景色を見るべく、準決勝のピッチに立つ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】ニールセン新監督の初陣となる“SheBelieves Cup”! 強豪国との連戦に挑む日本女子代表招集メンバーを一挙紹介!
【画像】華やかなコスチュームでエール! 大会を彩る韓国女子サポを特集!
【記事】「狂ってる」「不公平だ」「神戸に謝罪と説明を」山東の撤退でACLEは大混乱!ヴィッセルがまさかの3→5位転落、韓国の浦項も非情のGS敗退か。AFCの“16強確定”投稿が大荒れ!「神戸は4位以内が確定したからターンオーバーをしたんだぞ」