周囲に常にコーチングし、効果的な配球も
横浜FCで大卒2年目の小倉陽太は、自身初のJ1で痛感した。「本当に、あの一瞬でやられちゃうんだなって」。
2月15日に行なわれた開幕戦で、横浜FCはFC東京とホームで対戦。0-1で敗れた。「チームとして、やりたいことをちゃんと出せた試合だった」と小倉が振り返るように、手応えは少なからずあった。だが、一瞬の隙を突かれて61分に失点。相手の倍のシュートを記録した横浜FCは無得点で、FC東京は少ないチャンスを確実にモノにし、勝点3を持ち帰った。
「ああいう局面でしっかり決め切ってくる。やっぱりJ1のフィニッシュの精度は高いと思いました」
3-4-2-1のダブルボランチの一角で先発した小倉は、自身のパフォーマンスでも“J1レベル”で思うところがあった。
「相手の小泉慶選手とか、高(宇洋)選手は守備強度がすごく高くて、(自分は)セカンドボールで負けているところもけっこうあった。J1の選手は、疲れたなかでも同じようなプレーができる。自分はまだそれが全然できていなかった」
立ち上がりには、球際の勝負で長友佑都と激しくぶつかり合うシーンも。「他の選手と身体つきが違う。分厚いというか、外国人選手と当たっているような感覚」だった。
「でも、あそこでちゃんと逆を取れて、かわしきれれば、マイボールにできた場面でした。落ち着いて、ちゃんと周りを見て、自分がやれることをやれれば、全然通用するかな、と」
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2月15日に行なわれた開幕戦で、横浜FCはFC東京とホームで対戦。0-1で敗れた。「チームとして、やりたいことをちゃんと出せた試合だった」と小倉が振り返るように、手応えは少なからずあった。だが、一瞬の隙を突かれて61分に失点。相手の倍のシュートを記録した横浜FCは無得点で、FC東京は少ないチャンスを確実にモノにし、勝点3を持ち帰った。
「ああいう局面でしっかり決め切ってくる。やっぱりJ1のフィニッシュの精度は高いと思いました」
3-4-2-1のダブルボランチの一角で先発した小倉は、自身のパフォーマンスでも“J1レベル”で思うところがあった。
「相手の小泉慶選手とか、高(宇洋)選手は守備強度がすごく高くて、(自分は)セカンドボールで負けているところもけっこうあった。J1の選手は、疲れたなかでも同じようなプレーができる。自分はまだそれが全然できていなかった」
立ち上がりには、球際の勝負で長友佑都と激しくぶつかり合うシーンも。「他の選手と身体つきが違う。分厚いというか、外国人選手と当たっているような感覚」だった。
「でも、あそこでちゃんと逆を取れて、かわしきれれば、マイボールにできた場面でした。落ち着いて、ちゃんと周りを見て、自分がやれることをやれれば、全然通用するかな、と」
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その“やれること”を出し切れなかったのが口惜しい。キャンプやトレーニングマッチではできていたはずだが、「ビルドアップで外回しになってしまったり、もう少し間で剥がしていくようなプレーがあっても良かった」と悔やむ。
それでも、ボランチでコンビを組んだ駒井善成とのスムーズな連係と的確なポジショニングを意識しながら、周囲に常にコーチングし、シンプルかつ効果的な配球も見せた。
昨季はJ2で12試合に出場。シーズン終盤に出番が増えた。今季は中盤の軸として、チームのメインキャストになる覚悟も、自信もある。「チャンスがないっていうような感覚ではない」という小倉は、自らに矢印を向ける。
「急にうまくなったり、強くなったりはないと思うので、本当に自分のやるべきことを、練習でも、試合に出た時もしっかりやって、続けていくことが大事」
自覚はより強まった? そう訊けば、23歳のホープは「気負い過ぎると、けっこう空回るタイプ」と明かし、“自然体”を強調する。「何も考えないで、やりたいプレーばかりではないですけど、自由にというか、何も気にしない、みたいな感じでやってます(笑)」。
力むことなく、持てる力を解き放つ。J1残留が最大のミッションの横浜FCで、まずは今季初勝利に向け、静かに闘志を燃やしている。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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それでも、ボランチでコンビを組んだ駒井善成とのスムーズな連係と的確なポジショニングを意識しながら、周囲に常にコーチングし、シンプルかつ効果的な配球も見せた。
昨季はJ2で12試合に出場。シーズン終盤に出番が増えた。今季は中盤の軸として、チームのメインキャストになる覚悟も、自信もある。「チャンスがないっていうような感覚ではない」という小倉は、自らに矢印を向ける。
「急にうまくなったり、強くなったりはないと思うので、本当に自分のやるべきことを、練習でも、試合に出た時もしっかりやって、続けていくことが大事」
自覚はより強まった? そう訊けば、23歳のホープは「気負い過ぎると、けっこう空回るタイプ」と明かし、“自然体”を強調する。「何も考えないで、やりたいプレーばかりではないですけど、自由にというか、何も気にしない、みたいな感じでやってます(笑)」。
力むことなく、持てる力を解き放つ。J1残留が最大のミッションの横浜FCで、まずは今季初勝利に向け、静かに闘志を燃やしている。
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