元日本代表FWの岡崎慎司氏が、テレビ東京系列で放送されたサッカー専門番組「FOOT×BRAIN」に出演。向上心が尽きない理由を語った。

　現役時代は清水エスパルスで2005年にプロキャリアをスタートした岡崎氏は、その後はドイツやイングランド、スペインなどのクラブで活躍。15-16シーズンにはレスターで日本人初となるプレミアリーグ制覇を経験している。

　日本代表では歴代３位の50得点を記録する38歳の元ストライカーは、23-24シーズン限りで現役を退く。引退後は指導者に転身し、現在はドイツ６部のバサラ・マインツで監督を務めている。

　番組では、そんな岡崎氏に密着。新人指揮官は指導面で苦労し、資金力が乏しい下部リーグのクラブゆえに営業業務も行なっているという。ただ、苦はない。

「あまり堅苦しくは考えていないですね。単純に、応援してくれる人に自分が貢献できたらいいという感じで。人ですよね、結局は」

　商談は上手くいかないこともある。かつてスター選手だった岡崎氏は、現状が辛くないのか。番組のスタッフから問われると、こう応えた。
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「そんなことはないですね。『いやあ、そう来たか』みたいな。でも、必死にやっていたら、最終的にみんなが助けてくれるじゃないですか。とにかく、人だと思っているので、自分たちにフォーカスしてくれる人にアタックする」

　また、現役時代と変わらない強い向上心は、母校・滝川二高の監督だった黒田和生氏から影響を受けたと明かす。

「黒田監督を卒業してから尊敬することが多くて。僕のことも気にしてくれていて。『本、読んでいるか？』みたいな。僕が活躍するたびに『慎司には負けられん』と。『競争していましたっけ？』みたいな感じなんですけど（笑）、代表でも活躍するたびに、そういうメールをもらっていた」

　黒田氏は2012年、63歳の時に台湾のU-18監督に就任。その後、台湾のA代表も率いた。岡崎氏は、こう述べる。

「あの歳でチャレンジして、結果を出して、でも、まだ夢に満ちている。『俺、また高校サッカーの監督をいつかやりたいな』とか、そういう話を聞きながら、自分の目標が決まった。こういう生き方をしたい、最後まで挑戦し続けたいと思いました。何かしら、いろんな人に影響を与えられる人になりたいです」

　何歳になってもチャレンジを続ける。岡崎氏は力強く第二の人生を歩んでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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